港南区・栄区版 掲載号:2012年4月19日号
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40周年を迎えた港南区飲食店組合で代表を務める 飯島 由昭さん 笹下在住 63歳

不況に芽生えた共助の心

 ○…港南区で飲食業を営む218人が加盟する港南区飲食店組合。今年で40周年を迎えたが、長引く景気の低迷は飲食業界にも打撃を与え、会員は全盛期のほぼ半数に減少した。「今日店を閉めたら明日はつぶれてしまうかもしれない。それ程切羽詰まった状況」。かつては会員の親睦を深めるバス旅行や飲み会で盛り上がったが、「不景気の状況では、ただ楽しむだけでは組合に所属するメリットは感じてもらえない」。そこで、現在は組合の原点というべき「相互扶助」の精神に立ち返り、組合の存在意義を高めようと努める。

 ○…会員の在籍年数は、約5割が20年以上。組織の高齢化が進むなか、2年前からは事務局内に毎週「火曜相談室」の開設を始めた。融資や経営に関する悩み相談、製氷機などの設備を安く仕入れる方法の助言。「困っているのはお互い様。うつむき加減の会員がいれば、できることは支えていきたい」と、時には個人経営者の店の片付けを買って出ることもある。

 ○…独立意欲が高く、36歳で脱サラして上大岡駅近くに「パブ遥」を開店。以来26年間、ほぼ休みなく店に立ち続けてきた。当初はバブル好景気の真っ只中で客数も多かったが、近年は不況で経営も楽でなく、昨年1月からは昼間の営業も余儀なくされた。もうやめようと思うこともあるが、「遠くへ転勤するからと挨拶に来る人がいる。若い頃世話になったって」。照れを隠すようにぶっきらぼうに語るが、そんな客の存在が何よりもの励みだ。

 ○…開店当初から店内のレイアウトはほとんど変わらず、平成生まれの女性客には「わ〜、昭和がある」と驚かれた。若い人に、パブやスナックのスタイルはもう流行らない。そう実感しているが、「これも1つの文化。常連さんのためにも、この雰囲気を残していかなきゃって思う」。お客様があってお店がある―。1人の客でも、必要とされる限りは店に立つ覚悟だ。
 

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