第19回「おとなのためのこうなん童謡コンサート」を主催する 浅野 美帆子さん 港南台在住
笑いと感動を歌声に乗せ
○…「音楽で感動も大笑いもしてほしい」。自ら出演、主催する「おとなのためのこうなん童謡コンサート」が7月9日に控える。毎年流行の人物や時事ネタを取り入れ、思わず「へえ」とつぶやいてしまう楽曲の小ネタ解説を行うなど、音楽になじみのない人でも楽しめるように工夫を凝らす。
○…コンサート発足のきっかけは音大を卒業して間もない頃に「音楽で区民が楽しめる企画をしてほしい」という港南区役所の依頼からだった。そこで子どもから大人まで楽しめる童謡を選択し、初公演はほぼ満員。「当時は童謡を扱ったコンサートやサークルもなかったから、着眼点がよかった」とおどけて振り返る。当初は童謡のみだったが徐々に歌謡曲なども増えて、タイトルに「おとなのための」と付け加えた。またリクエストに応えてオペラの楽曲も追加。ところが、オペラが始まると帰ってしまう人も。「食わず嫌いをする人もいる」と実感し、改めてコンサートを再構成。坂本竜馬に扮した出演者が「本当は海外に行きたかった」と話してオペラを歌うなど、ストーリー性を持たせると席を立つ人はいなくなった。
○…音楽教師だった母の教えのもと、3歳からピアノを始めた。しかし高校入学当初は硬式テニス部を志望。すると母は反対するでもなく「手首に負担がかかるから、ピアノかテニスどっちかだね」。その言葉に「それならピアノだな」と本格的に音楽を意識するように。そして音大の受験対策に始めた声楽で歌う楽しさに目覚めた。音大卒業後はオペラスタジオで専門的にオペラを学び、現在はスタジオで声楽を教える傍ら、プロのソプラノ歌手としてオペラ公演で活躍している。
○…一般に音楽というと「高尚で難しいイメージ」。だからこそ、身近に感じてもらい、楽しんでもらうためには「何でもする」。そして「笑ったり、感動したり、懐かしんでもらうのが私の役目」と話し、迫る公演に胸を躍らせている。
|
<PR>
|
|
<PR>