15周年を迎えた港南区民文化センター「ひまわりの郷」の館長を務める 柏田 龍夫さん 金沢区在住 65歳
文化活動のサポーター
○…今年15周年を迎えた港南区民文化センター「ひまわりの郷」の館長を務め、音楽をはじめとした芸術に触れるイベント「ひまわりサマーフェスタ」を8月18日に開催する。フェスタでは小さな子どもから大人まで楽しめる体験型の企画を多数用意。「子ども達や親子で楽しんでほしい」
○…昨年7月に館長に就任。以前は港南区の副区長を務め、それから福祉施設などを経験してひまわりの郷へ。施設の中でも特に350人収容のホールの魅力は「楽器の生の音がホールの隅々まで響く」という音響の良さ。そんな自慢の施設の役割は「区民の文化活動のサポーター」。不況に揺れる現代、「だからこそ生活の中にくつろぎやゆとりが必要」。企画、運営から出演まで高校生が行うこうなんストリートダンスコンテストを6年前から実施。「文化は時代と共に変遷している」と踊りの過去と現代の流行を例に挙げ、「時代に合ったサービスをしたい」と柔軟に構える。
○…プライベートでは東京湾で魚釣り、自宅で囲碁などを楽しみ、音楽鑑賞では「モーツァルトのピアノ協奏曲が好き」。しかし、元々はクラシックには縁遠く「聞くだけで眠くなっていた」。そんなクラシックを好きになったきっかけは、今は亡きピアニストの妻とのデートだったとはにかむ。今は聴く側から演奏のサポート側に回り、最近は忙しさから好きな音楽も聴けないと苦笑する。
○…「子どもが芸術文化に触れる機会を作ることは大きな課題」。そこで、子ども向けの体験型の企画やコンサートを安価な設定にするなど、親子連れの参加を促す努力も欠かさない。また、プロが楽器演奏を指導するワークショップを通じ、参加した高齢者がボランティアの演奏グループを立ち上げるなど地域活動のきっかけづくりにも積極的だ。「少子高齢化する社会に応えたい」。区民文化センターの在り方を模索し、企画の一層の充実を図っていく。
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