港南区・栄区版 掲載号:2012年9月13日号
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敬老の日特別企画 「デイが一番の楽しみ」 元気なシニアに聞く

社会

デイの掲示物はすべて鈴木さんが手がける
デイの掲示物はすべて鈴木さんが手がける

 横浜市が発表した推計人口の最新データによると、港南区では1月1日現在、総数22万128人に対して「前期高齢者」(65歳から74歳)が2万8424人、「後期高齢者」(75歳以上)が2万2081人。高齢者の割合は22・9%を占め、2040年には41%に達する見込みだ。本紙では9月17日の敬老の日を前に、区内に住む元気なシニアを取材した。

 日野在住の鈴木榮次郎さん(95歳)の目下の楽しみは、週3日のデイサービス通い。「スタッフは良い人ばかりだし、食事も風呂もある。仲間とのくだらない話もたまらない」

 9年前、妻・小菊さんに先立たれた。52年間連れ添い、話し始めたらきりがないほどの楽しい想い出を重ねた伴侶との別れ。深い悲しみに包まれ、「月3回は墓参りに行った。住職には『そんなに来なくても大丈夫』と言われたけれど、寂しいだろうと思って」。生きる励みを失い、ただ途方に暮れる毎日。それでも、しばらくすると「一人でいてもつまらない」と奮い立ち、かつて小菊さんと見学したことのあった港南中央地域ケアプラザを訪ねた。

 デイに通い始めてまもなく、レクリエーションの習字の時間で先生にかけられた言葉が、鈴木さんに新たな生き甲斐を与えた。「『素質があるね』と言われたから、それじゃやってみるかなと」。当初は未経験ながらも今や筆さばきは手馴れたもの。イベントのプログラムや掲示物の製作すべてを手がけ、デイで欠かせない存在となった。

悩むことは禁物

 毎朝5時に起き、布団をたたみ、掃除する。朝はパン食。ピーナッツバターがお気に入りだ。デイのない日でも、天気が良ければバスを利用して港南台へ「遊びに行く」。スーパーで食材を買い、洋服も自分で選ぶが、お金をかけずに色々な商品を見て回るのも好き。昼は健康に良いと聞いた餃子や好物のラーメンを食べることが多い。

 テレビはもっぱら国会中継。時代劇や歌謡曲は好まず、特に戦争ものは絶対に見ない。太平洋戦争でフィリピンに赴任した際、自分より若い特攻兵を何人も見送った悲しい記憶が今も鮮明に残っているからだ。検閲係として目を通した出撃前の手紙。「どの手紙も始まりは『お母さん』。本当にかわいそうで辛かった」と涙をぬぐう。

 100歳の節目まであと4年半。長生きの秘訣は好き嫌いなく食べ、歩き、そしてくよくよ悩まないこと。「人生には失敗も成功もある。嫌なことがあっても深く考えすぎたらだめ。『明日はデイがある。楽しみだな』と、それだけで良い」
 

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