小坪小 エチオピアと交流 開発会議に先立ち
6月に横浜で開催される第5回アフリカ開発会議に先駆け、希望した市立小学校で「アフリカ一校一国運動」と称して交流を行っている。その一環として小坪小学校で2月13日、エチオピア連邦民主共和国の駐日全権大使、マルコス・タクレ・リケ氏が講演を行った。
同会議はアフリカの開発をテーマに、日本政府が国連などと共催する国際的な政策フォーラム。5年ごとの開催で、前回2008年も横浜で開催された。
市は前回08年の会議から継続して、在京大使館のあるアフリカ諸国36カ国を対象に国際教育を目的とした「アフリカ一校一国運動」を実施。各小学校が1カ国を担当し、対象国の文化や歴史、風土などを学習。大使館の協力の下、直接交流する機会を設けている。
大使自ら講演
マルコス大使は小坪小の全校児童を対象に、同国には83もの言語があることや、アフリカの中で最古の独立国であることを説明。また、アクスムの考古遺跡群や歴史的城塞都市ハラール・ジュゴルなどの世界遺産のほか、インジェラと呼ばれる独自の主食などの身近な話題まで、映像を交えて説明を行った。終了後には児童の質問に対し、「エチオピアは日本と違い、13カ月制だから、今は2005年」などと丁寧に答え、児童からは日本との差異に驚きの歓声があがっていた。
小坪小では大使の来校に先駆け、2月6日に(社)日本エチオピア協会副会長の内藤幸彦氏を招いて、同国の子どもたちについての話を聞いたほか、「モカ・エチオピアダンサーズ」から各地方のダンスを学習。また、クラスごとに同国に関する事前授業も行っていた。
今回の学習を通じて6年生の児童たちは「事前学習やマルコス大使の話で、世界遺産や文化などエチオピアのことがよく分かった」と笑顔で語っていた。八ッ橋吟子校長は「一校一国運動を通じて、子どもたちがエチオピアを身近に感じることができた。なかなかできないことなので、いい勉強になったのでは」と感想を口にしていた。
このほか、12年度は区内で上大岡小学校がマラウイ、港南台第二小学校がブルキナファソ、桜岡小学校がコートジボアール、永谷小学校がナイジェリア、日下小学校がセネガルと一校一国運動が行われた。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>