港南区予算 防災関連が増額 全体は昨年比微減
2013年度の港南区編成予算がこのほど、決定した。13年度は昨年に引き続き「つながり はぐくむ ふるさと港南」をテーマに、自主企画事業費に1億2680万6000円、区庁舎・区民利用施設管理費に6億6762万1000円を計上している。
自主企画事業費は防犯・防災のための「安全・安心まちづくり」や健康支援の「一人ひとりが元気に暮らせるまちづくり」、子育て支援の「子ども・青少年が健やかに育つまちづくり」、環境整備の「快適でほっとするまちづくり」、区役所の業務に関わる「『共感と信頼』の区役所づくり」をテーマに大きく5つに分けた。さらにそこから、細かく37の事業ごとに予算を振り分け、個性ある区づくりを目指している。
区独自の取り組みも
37事業の1つが、「災害に強いまちづくり事業」(305万8000円)。災害弱者への見守り向上事業や、民間との連携強化事業を行っていくのに加え、ペット同行避難促進事業や多世代にわたる相互支援促進事業といった新たな事業にも取り組む。ペット同行避難促進事業では、ペット用のテント・ケージ・ポールを用いて、同行避難訓練のモデル実施を行う。また、同行避難を円滑に行うための「しつけ教室」の開催も予定している。
他にも、「港南ヘルスアップ事業」(252万6000円)として、幅広い世代の区民が健康的な生活を送ることを目的とし、ウォーキングの推進やがん対策の推進、中学生の食育等を実施する。特にウォーキング推進事業は、広報を使っての周知や専門員による教室開催のほか、健康ウォーキングのための散策マップ「ひまわり健康ウォークIV」の増刷を行っていく。
さらに、「こうなん地域文化推進事業」(182万円)では今年度、区内で活動する音楽団体の更なる活性化を図るために、市が行う事業規模レベルの大がかりな音楽フェスティバルを、秋に3回ほど開催する予定。これに対し、区は資金・会場・ネットワーク等の支援を行うとしており、港南区以外の市民の集客を見込んでいる。ただし、詳細など具体的なことに関しては、今後決定していくとしている。
外国人向け新規事業も
37事業の中で、唯一の新規事業が「こうなんガイド多言語版制作事業」(50万9000円)。この事業は、港南区在住の外国人も安心して暮らせる多文化共生のまちづくりが目的。現在、行政手続きや防災情報、相談窓口等をまとめた外国語の資料がなく、港南国際交流ラウンジの外国人年間相談件数は553件にも上る。この状況を改善するべく、行政の印刷物の多言語化を進めるために、13年度は簡単な日本語・英語・中国語版の3言語分を作成する。14年度には韓国語・タガログ語版も予定している。
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