神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港南区・栄区版 公開:2013年5月30日 エリアトップへ

港南消防署の署長に就任した 松田 康博さん 港北区在住 55歳

公開:2013年5月30日

  • LINE
  • hatena

理想と現実の間で

 ○…4月1日に港南消防署の署長に就任し、165人の署員を取り仕切る。2000年と01年の2年間、同署で区民に防災や防火を呼びかける予防課長を務めており、港南区へは2度目の着任。署員には、常に自分を磨き続けることで「かっこよくあろう」と訴え、自身も「一言を大切にする」ことを心がける。

 ○…消防士としての初出動は劇的だった。1981年10月13日、午前の訓練を終え一息ついた正午過ぎに出動要請がかかる。金沢区小柴貯油施設火災と呼ばれる米軍のタンク火災。横浜の消防隊から計74隊が出動する大規模火災だった。そんな中、化学消防隊所属として最前線で作業に。「怖さはなかった」と当時を振り返るが、経験がない故のことだったと今は感じている。タンクの多くは地中に埋まっており、消火活動にあたったその足下にもタンクがあったと後で知った時は、「もし引火していたら」とドキッとしたという。

 ○…元々は東京の下町で生まれ育った江戸っ子。息子が少年野球に入ったことをきっかけに、10年近くコーチを務めるなど父親としての一面ものぞかせる。小学生を指導する際は、勝つこと以上に楽しむことを優先する。「勝つ楽しさを知るためには、まずは野球自体、練習から楽しむ事」と柔和な雰囲気そのままに語る。できないことを責めるのではなく、成長していくことを褒めることを選択する。それはまた、署長としての仕事にも相通じている。

 ○…消防は「世の中が良くなればなるほど、不要になってくる」仕事だと語る。突き詰めれば、消防も救急も出動する必要がないことが理想だという。だからこそ、そんな日がいつか来るようにと啓発活動に力を入れる。しかし、現実には減ってはいるものの火災は発生し、命を落とす人もいる。だから、訓練の手は決して緩めない。「火災ゼロ、救急ゼロのためにやるべきことがたくさんある」。今日も区民の安全を守っていく。

京急百貨店

かみおおおかG.w.フェスティバル

https://www.keikyu-depart.com/

<PR>

港南区・栄区版の人物風土記最新6

加藤 正基さん

栄消防団長に就任した

加藤 正基さん

栄区長尾台町在住 64歳

4月25日

松永 朋美さん

4月1日付で栄区長に就任した

松永 朋美さん

旭区在住 54歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

大窪 太郎さん

3月19日付で栄警察署長に就任した

大窪 太郎さん

鎌倉市在住 54歳

4月4日

竹内 一郎さん

能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

横浜市立大学附属病院勤務 51歳

3月28日

上野 誠也さん

横浜国立大学大学院の名誉教授で、無人探査機「SLIM」の月面着陸に貢献した

上野 誠也さん

66歳

3月21日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook