港南区飲食店組合の組合長に5月に就任した 西尾 三千代さん 栄区在住 67歳
常に明るく前向きに
○…区内飲食店約220店が加入する港南区飲食店組合。昨年40周年を迎えた組合の8代目にして初の女性組合長。飲食店組合は食品衛生責任者講習会の開催や様々な情報を共有することで、消費者が安心して利用できる店舗づくりなどを目的に活動している。「組合の執行部だけでなく、みんなで組合運営を図りたい」と抱負を話す。
○…20年前、何か自分で商売がやりたいと港南台にスナック「ビビアン」を開業し、現在は「スカーレット」を経営する。「スナックじゃなくてレストランでもケーキ屋でもよかった」と話すものの、人と会うことと喋るのが好きという天性の性格にはまり、店は繁盛。日々、様々な職業、役職、年齢の人と接する。その中で意識するのは常に明るく前を向いていること。店の従業員にも普段から言っているのだとか。そうすることで「お客さんから元気をもらっているのだけど、こちらもあげること、背中を押してあげることができる」と笑顔で話す。
○…子育ての最中でも、「たくさん世間を見たい、感じたい」と着物の着付けや保育士の勉強、ピアノなど多くの事に取り組んできた。今は毎日店に立つ以外に組合関連で出かけることも多く、忙しい日々を過ごすが「趣味は店に行くこと」と冗談めかす。それでも「仕事は楽しくがモットー」で、店に行くのが嫌だと思ったことは一度もないという。
○…港南区飲食店組合は県で1番大きい飲食店組合。組合報を毎月発行しているのも港南区だけだという。それほど、各店ないし組合が地域に密着している。しかし、会員数は40年前の6割ほどに減少。今後は、地道に経営者と会って組合加入のメリットを説明するなどし、会員数を増やしていきたいと話す。「『不景気だから』『こういう時代だから』というのは嫌い。物事は自分の努力で必ず変えられる」。常に前を向いているかぎり、歩みが止まることはない。
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