世界で1枚のハンカチに 川の学校で藍染め体験
日下地域ケアプラザで8月24日、藍を使ってハンカチを染める藍染め体験が行われ、子どもから大人まで35人が参加した。自然の染料を扱う体験をすると同時に、港南区の地場産業だった捺染(なっせん)についても学んだ。
藍染め体験は笹下川を通じて自然や地域の歴史を学んでいる港南区区民企画運営講座「川の学校」の一環。
当日は取水庭公園で育てていた藍の葉を摘むところからスタート。藍染めの知識を持つ原澄子さんの指導の下、葉を洗ってもみ出し、染料を作ると、各自が思いおもいに輪ゴムでしばったハンカチを染めた。干した後はオキシドール液に浸して定着させると、オリジナルのハンカチが完成した。
ハンカチを乾かしている間に、同講座の運営を中心となって担い、自然豊かで美しい笹下川を取り戻そうと様々な活動している笹下川再生プロジェクト実行委員会の隅田和夫代表が講座を実施。隅田さんはかつて港南区には捺染工場が多数あり、高い評価を受けていたことや、染めた生地を大岡川で洗っていたため、川が汚れてしまい、今では行われていないことを説明した。
子どもたちは染めている最中は「匂いがすごい」、染め上ったハンカチを見て「イメージどおり」など感想を話しながら、藍染めを体験。日下小学校6年生の村中葵さんは「みんな柄が違い、世界に1枚だけのハンカチができてうれしかった」と話したほか、弟で同小3年生の佑紀君は「葉っぱをもんで、色が出てきたのが楽しかった」を話していた。
隅田さんは「参加者に自然のものから染料を作る体験をさせてあげられた。また、港南区の歴史も伝えられた」と振り返っていた。
川の学校では9月8日(日)に笹下川のクリーンアップを行う。時間は午前9時20分から11時。雨天中止。
新川橋から川島橋までの川岸の清掃、草取りなど。誰でも参加可。
参加申込は日下地域ケアプラザ【電話】045・843・3555へ。
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