丸山台いちょう坂商店会が7月12日に初開催する「駅前夏祭り」の実行委員長 本間 泰輔さん 丸山台在住 35歳
街の明かり 商店会で灯す
○…夏の商店会に並ぶ300近い絵提灯は、街の風物詩となっている。四角柱の提灯には、三面に子どもたちの描いた絵を、残り一面に商店名を入れているが、「商店会がやっているというのはあまり知られていない」のが現状だった。今年初めて、商店会のPRを目的に点灯式を企画。だがそのアイデアは次第に膨らみ、夏祭り開催にまで広がった。「うまくいかないこともあるかも。でもまずは動いてみて、『商店会が何かやってるぞ』というのを街の人に見せたい」
○…祭りでは上永谷駅前広場に子ども向けの屋台を並べ、パンやお好み焼きなど各商店のメニューも販売。メーンの点灯式は和太鼓演奏に合わせるなど、凝った演出も。企画は商店会の若手世代が中心。自身も積極的に他の商店主へ声をかけて巻き込んだ。「言い出しっぺってことで、こんな立場になっちゃって」と笑うが、準備を進めるうちに、商店間のコミュニケーションも活発に。これまでは住まいや家族構成さえ互いに知らなかったが、「普通の話をするようになったのは嬉しい。同じ街で働いているんだし、困ったときに助け合える関係でありたい」。
○…10年前から店長を務める「マルヤス港南」と同じく、藤沢市内の実家もバイク屋。二輪整備士として腕を磨いていた25歳のころ、縁あって今の店を引き継いだ。「便利できれいな街」という第一印象は、10年を経ても変わらず、「もっと若い世代が住みたくなるような、いつもにぎやかで楽しい街にしたい」。
○…「ヤマハのスタイリッシュなフォルムが好きなんですよ」。愛車はネイキッドタイプの大型バイク「XJR1300」。休日には3人の娘を代わるがわる乗せることも。同い年の妻・真美(まなみ)さんは、店と家庭と両面での良きパートナーで、「一緒に過ごしている時間で言うと、熟年の夫婦にも負けないですよ」。その明るい笑顔は、夏の夕べも間もなく照らす。
|
<PR>
|
|
<PR>