創立40周年を迎えた野庭中学校の記念式典実行委員長(PTA会長) 松井 祐子さん 野庭町在住 53歳
小規模校の強い絆
○…PTA会長3年目。「お世話になった先生や地域の方への感謝を込めて、式典はおもてなしの心で迎えたい」。20歳から小学5年生まで4人の娘のお母さんでもあり、現在中学3年の三女の入学で初めて大役を引き受けた。同校に関わり8年目。「長女と次女のときはあまり学校に関われなかった分と、学校へのお礼の気持ちも含めて」。家庭と仕事に加えてPTAの3足の草鞋(わらじ)だが、学校への感謝の気持ちから多忙な業務も笑顔でこなす。
〇…熊本県出身。結婚して野庭町へ。マンモス校に通っていた経験から、長女の入学時に生徒数が少ない同校に衝撃を受けた。ピーク時は全校生徒が1400人を超えたこともあった同校だが、周辺の高齢化も加わり生徒数は年々減少。現在では200人ほどの規模に。「小さいけど大丈夫かなって、最初は心配した」と明かすが、次第にその不安は覆されていった。「教育熱心で野庭中を愛している先生が多くて。生徒に親身に接してくれて、小規模だからこそ築ける先生と生徒の絆があるって分かった」。PTA役員になってからは、より学校を身近に感じるようになった。
〇…4人の娘を子育てしている経験から中学生を「大人になりかける年ごろ」と見る。「1人でできることも増えて手も離れるけれど、その分心配する気持ちはいっぱいある。子どもは子ども。1番の相談相手にならなきゃいけない」と強調する。「3人目でやっと分かることもある。親も成長しないと」。子育てで悩み、学ぶこともしばしばだ。
〇…PTA会長になってからは学校を訪れる機会も増え、さまざまな生徒と会うようになった。「”見守り”って聞くと、つい高齢者を連想してしまうけれど、地域には子どももいる」と指摘。「PTAとして、家庭同士の連携を作りながら、学校や地域全体で子どもたちを見守りたい」。これからも教諭に次ぐ温かい目で野庭中生を見守っていく。
|
<PR>
|
|
<PR>