EPA看護師候補生として南部病院に勤務する ブー・ティ・リエン・フオンさん 市内在住 27歳
憧れの日本で看護を学ぶ
○…2014年6月にベトナムから来日。南部病院初のEPA看護師候補生として、同年8月から働き始めた。両国で違いもある看護師の仕事内容。日本では看護師は日常的な患者のケアも行うが、ベトナムでは医療補助が主な仕事。両国での文化や仕事の違いを少しずつ受け入れながら、新鮮な日々を過ごす。
○…ベトナム東北部のフート省出身で3人きょうだいの一番上。ベトナムでは看護師は教師などと並ぶ人気の職種の1つで、子どものころからの夢だった。短期大学を卒業後、22歳で念願の看護師になり、病院などで数年間勤務経験を積んだ。そんなとき、日本でのEPA看護師候補生を募集していることを知り、「家族にも薦められて、応募を決意した」。ベトナムでは日本は観光地として知られていたことや、日本の映画や漫画も多く親近感もあった。「子どものころからきれいな桜や着物、富士山のイメージが強かった。工業も発展していて、新しい文化も多い」。日本に対する憧れや好奇心も強く、ベトナムを離れて働くことに迷いや不安はなかった。
○…EPAのプログラムで、来日前に1年間日本語や医療環境を学んだ。現在は内科病棟で看護助手として勤務するほか、国家試験に向けた学習にも励む。「忙しいときは走ることもあって大変」と苦笑いするが、周囲とのコミュニケーションは楽しんでいる様子。「日本語を間違えて笑われちゃうこともあるけど、患者さんからことわざを教わったり、お土産をもらったりもする」と笑顔。昨年夏には地域の夏祭りにも参加し、「初めて浴衣を着た」と嬉しそうに話す。
○…「(ベトナムでも)今後、看護師が日常的なケアをするようになってくると思う」。休日も勉強に励み、来日してからは1度も帰省をしていない。「日本で看護師として働きたい。そして家族や周りの人もケアできたら」。強い信念を持ち、異国の地で看護を極める。
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