上永谷中学校創立50周年記念式典を実行委員長として実施した 斉藤 貴茂さん 芹が谷在住 52歳
生徒見守る共同体へ
○…創立50周年の節目にあたり、PTA会長として記念式典の実行委員長という大役を務めた。10月31日の本番までの約半年間は、調理師の仕事を調整しながら準備に奔走。「日ごろから事あるごとに学校に来てくれる連合町内会など、地域の方々に感謝を伝えたかった」。生徒たちの頑張りも加わり、式典は無事に終了。「生徒たちの発表を通じて地域にお礼が伝えられて良かった」と充実感と安堵を口にする。
○…小田原市出身。中学時代にバスケ部で出場した県大会の初戦、大敗した相手が上中だった。10年前に芹が谷へ居を移し、学区が上中と知った時は驚きを隠せなかったという。「すごく強い学校、という印象で。負けて以来、忘れたことがない上中に子どもが通い、自分がPTA会長を務めることになるとは」と笑う。
○…PTA会長は長女が在学中の2008年度に1年間務め、長男が2年生だった昨年度、再び務めることに。50周年を機に目指してきたのは「生徒の地域参加」だった。今年6月に行われた学校とPTA主催の地区懇談会は、地域住民に交じって中学生も初めて参加し、地域について意見交換を行った。それを受け、各地域の夏祭りに中学生がボランティアとして手伝うように。「生徒たちが真剣に地域のことを考えるようになってきた。地域での中学生の役割も実感してほしい」。50周年記念式典を終えて「今後、地域と学校が一緒にお祭りができたらいいなと思う。そこに生徒たちが中心になって参加できたら」と、学校と地域という共同体の姿を思い描く。
○…早く帰宅できた日は夕食を作り、子どもと食卓を囲む。「息子はPTA会長を嫌がっているけれど、学校という共通の話題ができるのはいいこと」と”特権”に喜びも。1つの共同体として「多くの目が見守っていることを生徒たちには伝えたい」。地域全体が気軽に足を運べる、開かれた学校づくりを目指し続ける。
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