港南区内のサッカー少年、少女の母親が選手として出場するレディースサッカー大会(リスト杯)が11月8日、関東学院大学釜利谷グラウンド(金沢区)で開催された。今年で20年目を迎える同大会は、丸山台SC(須藤明美キャプテン)が初優勝を飾った。また、節目の大会として新たにフェアプレーチーム賞も用意され、日限山FCが受賞した。
同大会は港南区サッカー協会(伊藤潔会長)が主催するもので、少年少女サッカーチームを母体とする”ママさんチーム”全12チームが出場して行われた。
試合は8人制で前後半7分。予選リーグを勝ち上がったチームで決勝トーナメントが行われ、優勝を決める。
主催者である同協会の伊藤会長によると、母親を対象に大会を開催しているのは横浜市内では港南区だけだという。
ルールの理解深め
20年前は現在と違い、サッカーのルールを知る母親が少なく、子どもの試合中に「前に出ろ」などポジションを無視した応援がよくあったという。「サッカーのルールを体験しながら覚えて、子どもを正しく応援してほしい」。そんな指導者の思いからレディースサッカー大会が開催されたのが始まりだ。
第1回大会は8チームの出場だったが、回を重ねるごとに出場選手は増え、今では同協会に所属する全チームが参加。各チームが年間を通して練習しているほか、ユニフォームを揃えるなど力を入れて大会に臨む。
伊藤会長は「普段は子どものために裏方をやっているお母さんが、表舞台に出られる大会」と話し、「それが子どものチームへの応援につながる。これからも楽しみながら続けていきたい」と思いを語っている。
悲願の初優勝
丸山台SCは昨年準優勝だったこともあり、「今年こそ、との思いで」(須藤キャプテン)月2回、大会の2カ月前からは毎週土曜日に練習を重ねてきた。また、同チームは来年度、FC野庭との統合が決まっているため、このチーム名での出場は今年が最後。「トロフィーに『丸山台SC』の名前を入れたい」と強い思いで大会を迎えたという。
丸山台SCは予選リーグ、決勝トーナメントともにPK戦までもつれる苦しい展開が多かったが、山本賢監督の采配やGKの大河内さや香さんのファインセーブで勝ち上がった。決勝はSHガールズと対戦し、大泉優子さんが決めた1点を守りきって悲願の初優勝を飾った。須藤さんは「やったぞ」と喜びを語り、「来年度は(FC野庭との)新しいチームで、お母さんの力を合わせて優勝を勝ち取りたい」と力強く語った。
大会結果は以下の通り(敬称略)。▽優勝/丸山台SC▽準優勝/SHガールズ▽3位/日限山FC▽4位/ロージャ・ドームFC▽最優秀選手賞/長山洋巳(ひろみ)(丸山台SC)▽優秀選手賞/加藤美由紀(SHガールズ)、高橋絵里(日限山FC)、山家公美(ロージャ・ドームFC)
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