演歌歌手としてデビュー10周年を迎えた まつざき 幸介さん 日限山在住 51歳
詩と旋律 まっすぐに
○…10年前の6月21日、キングレコードから「SAKE」をリリースし、「プロ演歌歌手」としての道を歩み始めた。横浜や都内をはじめ全国のカラオケ喫茶やスナックを回り、10年間毎日どこかで歌声を響かせてきた。「ありがたいことに、日々歌う場所がある。広いホールでも小さなスナックでも、どこでも同じパフォーマンスを発揮していけたら」と笑顔で語る。
○…カラオケ大会でのグランプリ獲得をきっかけにつかんだデビューだったが、歌手を続ける強い意志が当時からあったわけではなかった。「この1枚のCDを自分にとっての記念盤にできたらいい」。だが歌い続けているうちに、「びっくりするほど周りの人たちが応援してくれた。期待されたら、やっぱり応えたくなる」。理想は、歌の持つ魅力をそのまま届けること。ストレートな歌にこだわりをみせる。「押しつけるのは好きじゃない。聴いた人が各々自由に感じられるように、歌詞やメロディの良さをまっすぐ伝えられたら」
○…日限山は少年時代から過ごしてきた街。野庭高校(当時)に通っていたころは、レッド・ツェッペリンやローリング・ストーンズに憧れ、ドラマーとしてバンド活動に励んだ。中央大学商学部を卒業すると、設計事務所などで働き、市内の専門学校で講師として建築や店舗レイアウトの指導に携わった経験も。講師は昨年3月まで続けたが、「全国でのプロモーションに力を入れたい」と音楽活動に専念することを決めた。
○…地元港南区では特別防犯指導員として、防犯コンサートなどで振り込め詐欺防止の啓発にも尽力している。全国を自家用車でまわる中での楽しみの1つはスーパー銭湯めぐりで、「車中泊も多いから、各地のお店が頭に入っていますよ」と誇らしげに笑う。「10年経っても、自分の歌はまだまだ。その分、まだ良くなっていく手応えもある」。歌と真摯に向き合い、その魅力を届け続ける。
|
<PR>
|
|
<PR>