東京国税局が1日、相続税や贈与税の算定基準となる2016年度1月1日時点の路線価を公表した。県内の税務署別最高路線価の18地点のうち14地点で上昇し、下落した地点はなかった。「上大岡西1丁目の鎌倉街道沿い」の地点は4・0%上昇し、4年連続で上昇した。
県内の上昇率トップは「川崎市の川崎駅東口広場通り」で12・9%上昇した。開発整備が進み、前回の9・3%上昇から上げ幅を伸ばした。
最も高い価格となったのが「横浜駅西口バスターミナル前通り」。1平方メートル当たり781万円で9・5%上昇した。
県内で高い上昇率を示したのは横浜市と川崎市。特に再整備やマンション開発が進む主要駅周辺で高い上昇率を示す傾向となった。横須賀や小田原、厚木、平塚は横ばいだった。
京浜急行と市営地下鉄の2路線が乗り入れる上大岡駅前の「上大岡西1丁目」地点は昨年の1・6%から上げ幅を伸ばし4・0%に上昇したものの、上昇率は18地点中9位だった。
神奈川県宅地建物取引業協会の山野井正郎副会長は「上大岡は開発から20年が経過し、街が活性化してきたことが反映された価格とみることができる。全般的には人口減のエリアは上昇しない傾向がある。路線価が上昇していても実際に売買している価格は上がっていないのではないか」と話している。
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