高齢化率が横浜市内で最も高い栄区で、長く健康でいるために日常生活の体力を測る取組みが広がっている。実施しているのは地域の有志による団体「健康づくりサポーターズ」(柴田尚一代表)。さまざまな種目を通して生活に必要な体力を数値化し、健康へ関心を持ってもらうきっかけを作っている。
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もともと地域ケアプラザでの講座をきっかけに集まったメンバーで8年ほど前に活動をスタートさせた同団体は、健康に関する講座などを自主的に企画。日常生活に必要な体力を測る「生活体力測定会」は、自治会町内会やサークルなどの概ね60歳以上の人を対象に実施している。
測定内容は大学教授の指導を受けて考案。体重やBMI、血圧といった体の情報に加え、立つ・座る・歩くなどの動作を通じて体力を測定する。
始めた当初は筋トレなどのスポーツ系団体からの依頼が多かったが、少しずつ広がりこれまでの参加者数は延べ1000人近くにのぼる。測定結果は毎回数値や図表として示され、継続して取り組むことで比較できるようにしている。
「持久力」を追加
今年からはより細かい測定を行うため、新たな種目として6分間のウォーキングを追加した。時間内にどれだけ歩くことができるかを測定することで、全身持久力の指標となる。
豊田地区センター体育館で4月7日に開かれた測定会には、男性ボランティアグループなどから29人が参加。参加者たちは新種目のウォーキングを含めて7種目に取り組み、終了後には結果を見ながら「全然できなかったね。次は頑張ろう」などと話していた。
同団体では今後も引き続き地域からの依頼に応じて測定会を行っていくという。柴田代表は「今年はウォーキングにも取り組んでもらい、健康を考えるきっかけの一つにしてもらえれば。データとして見ることができると運動する励みになると思うので、周りの方々と一緒に張り合いながら健康につなげてほしい」と話している。
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