こうなん文化交流協会・美術部会の部会長として活動活性化に尽力する 千葉 青濤(せいとう)さん (本名・幸太郎さん)港南台在住 84歳
文化、芸術がゆとりもたらす
○…さまざまな芸術分野の8部会から成る「こうなん文化交流協会」の美術部会・部会長を今年4月から務める。個人と団体が所属する同部会の会員数は160人以上。毎年5月から6月にかけて開催する「こうなん綜合美術展」と、11月の区民文化祭に合わせて開かれる「港南区ART展」が、会員らの作品を発表する場となっている。「個人の活動だと作品を展示する機会が作りにくい。美術部会では、それができるのが良いところ」と強調する。
○…60歳で定年退職したことをきっかけに、趣味を始めようと模索。新聞でたまたま見つけた水墨画教室の記事に惹かれ、水墨画を始めた。「子どもの頃から絵を描くのや彫刻をするのが好きだった」こともあり、すぐにその芸術活動の楽しさに入れ込んだ。「青濤」という雅号で、現在では港南区の「街のアドバイザー」や、高齢者施設での指導にもあたる。水墨画の魅力を「色が無限にあること」と語る。「黒一色で描くけれど、色をつけたくなる。一度塗ったら消せないのも面白い」。制作中は集中して短時間で描き切るという。
○…約15年前、地域での自治会活動に携わっていたころ、同協会に所属していた同じ地域のメンバーから誘われたのが、入会のきっかけだった。以来、会の活動を活性化させるために奔走してきた。「より多くの人に足を運んでもらい、作品を見てもらいたい」とイベントの運営方法を模索。ART展では小中学生の作品も展示し、にぎやかな場にしようと各学校にかけ合った。「世代を問わず、一歩ずつ活動を広げていきたい」
○…活動する中で、イベント会場の確保は懸案事項の1つだ。「広さや発表のしやすさ、場所のわかりやすさなど、課題はいろいろある」と指摘する。新たに建設される港南公会堂には「市民の声をとり入れてほしい」と願う。「文化、芸術があると、生きるゆとりが生まれる。そして、どんな人でもできるもの」
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