2019年の年頭にあたり、本紙では栄区の小山内いづ美区長に新春恒例のインタビューを行った。栄区らしいまちづくりや施策はどう進んだのか。安心安全の取組やコミュニティ活性化、自然を生かした地域づくりなどへの思いを語った。(聞き手/本紙・伊藤圭)
――2018年の1年間の区役所の事業や取組を総括するといかがでしょうか。
「18年4月で区長着任3年目を迎えました。初年度の16年には『栄気発信!』を掲げ、栄区制30周年記念行事などを通じて皆様との顔の見える関係を築き、翌年には『連携を力に!』を合言葉に取組みました。
昨年は集大成とするべく、これまでに培ってきた栄区の皆様の繋がりと、創意工夫から生まれてきた様々な成果を地域に還元し、福をもたらすことができるように『地創地福』を合言葉に事業を進めてまいりました。
栄区の保有する魅力資源の活用とその発信、豊かな自然環境に配慮し、駅前から郊外部まで将来を見据えたまちづくり、そしてセーフコミュニティの再認証と、これまでの取組が徐々に実を結び始めているものと考えております」
――18年はセーフコミュニティの再認証があり、区役所と地域の皆様の協働の取組が大きく評価されました。これまでの総括とこれからの取組について教えてください。
「栄区は8年前に▽区内の事故やけがの予防▽安全・安心に関わる施策の統合的かつ効果的な推進▽地域コミュニティのさらなる活性化――を目的にセーフコミュニティの活動宣言をいたしました。
これまで最前線で活動してこられた地域の皆様、関係諸機関・団体・学校の皆様に心より感謝申し上げます。皆様の熱い思いにより、確実に活動が充実してきています。単に活動を継続しただけでなく、進化を生み出したことについて、海外の審査員からも高い評価をいただきました。
再認証を新たなスタートに分野別分科会(こども、スポーツ、交通、児童虐待、高齢者、災害、自殺予防、防犯)の取組と地域福祉保健計画の各地区の取組を連携させ、栄区社会福祉協議会とも協力しながら相乗効果を生み出せるよう、皆様と共に取り組んでまいりたいと思います」
安全安心を感じるまち
――横浜市では個性ある区づくりが進んでいますが、19年の栄区の事業や取組のポイントは。
「今年はラグビーワールドカップ2019とアフリカ開発会議、来年は東京2020オリンピック・パラリンピックと、国際的なイベントが目白押しです。栄区では、豊かな自然や奥座敷のような雰囲気を求めて来られる方々への温かいおもてなしを企画しています。伝統芸能・文化・歴史・史跡研究活動などで活発な活動を行っている地域や団体と共に栄区一丸となってのおもてなしの取組を進めていきます。
栄区は、いたち川や緑豊かな森があり、多様な生き物もいます。今年はフォトコンテストや清掃活動など、多くの方がさらに自然に親しみ、環境保全につながるよう、取り組みたいと考えています。
また福祉の分野では第3期地域福祉保健計画(16〜20年度)に基づき、各地区で現在、様々な取組を進めていただいています。住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、サロン活動や『ちょこっとボランティア』といった生活のお困りごとを助ける活動やこどもの居場所づくりの活動など、新たな取組がたくさん生まれてきています。こうした状況をもとに、今年は第4期計画の策定に着手します。地域の皆様と、区役所や地域ケアプラザ、栄区社会福祉協議会など関係機関も一緒にさらに『みんなで支え合い、安全・安心を感じるまち さかえ』となるように取組を進めていきます」
――区民の皆様へメッセージをお願いします。
「栄区は自然が豊かで高齢者の方々が元気であること、伝統芸能をはじめ様々な文化活動・スポーツ活動が活発なこと、歴史資産が随所で楽しめることなど、多くの面で恵まれております。このような栄区の特徴を活かした取組を今後も積極的に推進してまいります。
本年も区政運営にご支援、ご協力をお願い申し上げます。そして皆様の御健勝とご多幸を心からお祈りし、年頭のご挨拶とさせていただきます」
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