9月5日付けで港南警察署長に着任した 村山 英彦さん 港南区在勤 59歳
失敗や成功から学び取る
○…9月5日付けで港南警察署の署長に着任した。これまでは秦野警察署の署長として勤務していた。署員へのあいさつでは、警察としての組織力と総合力をつけることなどを要望した。警察官の職務についても触れ、警察官という職業ではなく、その人生を選んだからこその資質を身に付けることや心の持ちようの大切さを説いた。「職業上、私生活まで拘束されている。いろいろな意味での覚悟を持たせる必要がある」
○…組織として大切にしていることは「コミュニケーション能力」。犯罪捜査や事故現場においてはいかに情報を取れるかが大切だ。全国をみれば交番が襲撃されるケースもある。「失敗例から情報を共有し、学ぶことも大切」と話す。また、自身が自動車警ら隊に所属していた際には検挙の成功例を収集し、全国の警察署へ発信した。「こうしたコミュニケーションが組織力の底上げにつながる」と気を引き締める。
○…横浜生まれの横須賀育ち。大学では法律を学んだ。その知識を生かして誰かのためになる仕事がしたいと警察官の道へ進んだ。2008年に勤務した県警捜査2課では振り込め詐欺対策を担当。課内で考案された「騙されたふり作戦」では振り込め詐欺グループの検挙に貢献した。「当時から振り込め詐欺は多く、社会性の高い犯罪に関われたことは仕事のモチベーションにもつながった」
○…「港南区は交通のアクセスも良くにぎやか」と印象を話す。映画が好きで上大岡の映画館にはよく足を運んでいたという。地域防犯対策についても触れ、「警察だけではカバーできない分、地域の人たちの見守りの力は強い。今後も防犯協会を機能させ、防犯の強化を図りたい」。港南区の安心安全へ、覚悟を決めたところだ。
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