港南区の今年1月からの火災発生件数が、前年同時期と比べて2倍以上になっていることが分かった。これからの時期は空気が乾燥している上、暖房機器を使う機会が増えることから港南消防署は注意を呼びかけている。
港南区内の今年1月から11月30日までの火災発生件数は38件で前年同時期に比べて23件増加。火災による負傷者も5人増の7人だった。
原因「放火」が最多
主な出火原因を見ると「放火」が11件(前年比6件増)で最多。「たばこ」6件(同3件増)、「電気機器」3件(同3件増)と続く。
港南消防署の担当者は「放火をされない・させない環境づくりが大切」という。具体的には家の周りや共同住宅の共有部分に物を置かない、車やバイクのボディーカバーは防炎製品を使用する、ごみは決められた日時、決められた場所に出すなど、普段の心がけが放火の防止になるという。
少しの不注意が火災に
次いで多かった「たばこ」による火災は、吸い殻をごみ箱に捨てたことによるものや十分に火種が消えていないことから発火するケースも多いという。灰皿に水を入れておくなどのほか、「寝たばこは絶対にしないでください」と注意を呼び掛けている。
さらにこれからの季節に使用する機会が増えるストーブ火災にも警鐘を鳴らしている。
市内で発生したストーブ火災は秋期(9月〜11月)と比べて冬期(12月〜2月)に多く、昨年では秋期が26件、冬期が156件と6倍の違いがあった。主な原因としてはストーブの近くに干してあった洗濯物が落下して引火してしまうケースや、就寝中に布団などの寝具類がストーブに接触して引火するケースが多いという。
消防署ではストーブから離れる時や寝るときには必ずスイッチを切り、プラグを抜く習慣をつけることや、住宅用火災警報器の定期的な交換や取り換えをしてほしいと呼びかけている。
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