空き家を活用した地域の居場所「サロットひぎり」が17日、港南区日限山にオープンした。様々な世代の人が自由に使える施設づくりをめざすという。この日は地域住民や行政職員らが集まり、念願の居場所の誕生を祝った。
開設されたのは日限山3丁目の閑静な住宅地の一画。建物は田中貢さん、容子さんの宅で築40年の2階建て戸建て。2人は他界し、ここ1年ほどは空き家状態になっていたという。
地元の住民や連合自治会の役員らが空き家を活用した居場所づくりを検討している中、昨年7月に空き家の整理に訪れた田中さん夫妻の長女に声をかけたという。その後、話が進んで賃貸契約する形で実現に至った。
運営を担うのは住民らで組織する「港南プラザ居場所を考える会」。代表の尾崎芳枝さんによると、当面は火曜日と金曜日の午前10時から午後5時までオープンする。日限山地区の住民以外でも誰もが利用できる。利用料は1人1回300円で運営・維持費に充てる。使い方は自由という。
住民による居場所づくりは施設の一室を借りて開催するケースはあるが、空き家を活用した常設型の施設は数少ない。この日の開所式には、地元の町内会・自治会関係者のほか、行政職員、福祉関係者も参加し、関心を寄せていた。
居場所づくりに取り組んだ一人、港南プラザ自治会の米村純正会長は「色々な方に来てもらいリッラクスしてほしい。住民同士が仲良くなり、健康になるといい」などとあいさつ。
ひぎり連合自治会の齋藤史明会長は「地域に灯をともす活動が広がるのが日限山のいいところ。この居場所づくりが他の地区にも広がるといい」と話した。
田中さん夫妻の長女は「実家がなくなるのは寂しいので、こうして実家が何かの形で残るのが嬉しい」と話した。
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