9月3日付で港南警察署の署長に着任した 菅野 重和さん 港南警察署長 58歳
町の危機管理 広い視野で
○…9月3日付けで港南警察署の署長に着任した。これまでいわゆる「警備畑」が長く、災害をはじめとする危機管理の対策や、機動隊の運用を担う警備課で他の行政組織と連携を図りながら安全、安心を守るべく尽力してきた。「今までの自分の経験を生かして、犯罪や交通事故はもちろん、広い視点で町のさまざまな危機管理対策に努めたい」と力を込める。
○…署員へのあいさつでは「やるべきこと、やってはいけないことをそれぞれの立場で考え、自覚して取り組んでほしい」と呼びかけた。それは日頃から自戒していることでもあるという。「仕事上の立場があり、家に帰れば夫や父親の立場もある。それらすべてが大事なこと」。赴任したばかりの港南区は「親しみやすい人が多く、警察にも協力的。地域の人たちとも緊密に連携していきたい」と語る。
○…三浦市出身。おじが警視庁に務めるなど警察官は身近な存在だった。「モノよりヒトと関わる仕事を」と、高校卒業と同時に神奈川県警に。阪神淡路大震災や東日本大震災の時には被災地への応援にも駆け付けた。また昨年は、天皇陛下の即位やトランプ米大統領の来日、G20の日本開催といった大規模な警備実施が続いた。県内の基地や駅の警備対策などに力を注ぎ、「どれも何事もなく終えられたということが1つの自負でもある」と振り返る。
○…緊張感が連続する仕事の中でリラックスできるのは、地元の城ヶ島近くを歩いたりジョギングする時間という。とはいえ「デスクにいるより、ひらめきがあるから」と頭の片隅には常に仕事のことがある。24時間365日――警察は常に稼働している。「地域のあらゆる安全安心のために」。そんな思いで港南の町と向き合う。
|
<PR>
|
|
<PR>