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聴覚障害児支援 子と保護者に手話を 県の事業、栄区内で始まる

社会

掲載号:2020年11月12日号

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意見交換する参加者ら
意見交換する参加者ら

 生まれてきた子どもの耳が聞こえない、家族はどう向き合えばいいのか--。神奈川県聴覚障害者連盟が主催する交流会が7日、栄区のあーすぷらざで開かれた。聴覚障害のある子どもと保護者が県内各地から参加し、専門家や聴覚障害者らが乳幼児のうちに手話を獲得できる機会の必要性を訴えた。交流会は今後、継続して開催するという。

 この交流会は、2015年に手話言語条例を施行した神奈川県が同連盟に委託した事業。聴覚障害のある乳幼児がその保護者や家族とともに手話を獲得できる機会を作ることが目的。子どもたちが集まって楽しく手話をやる様子をイメージして、愛称を「しゅわまる」と名付けたという。

声も音も使わず遊び

 この日は県内各地から聞こえない、聞こえにくい子どもがいる7家族、23人が参加。事前に研修を受けた運営スタッフが子どもたちの遊び相手となり、手話を使ってリズムをとる遊びや本の読み聞かせ、おもちゃの遊びなどを声や音を使わずに楽しんだ。会場には終始、子どもたちの笑い声が響いていた。

家族で楽しく会話を

 主催の同連盟のメンバーや保護者、運営スタッフらが話し合うサロンの場も開かれた。

 同連盟の河原雅浩理事長は「子どもの場合、聞こえる人と同じになることが基本のように考えられ、聞こえない子どもは我慢を強いられてきた」などと指摘。「手話を覚えて家族と楽しく会話ができる環境が必要。子どもたちが楽しく暮らせるように事業を進めていきたい」と話した。

 この日運営スタッフのリーダーを務め、自らも聴覚障害がある松本大輔さんは「子どもの頃、普通になりたいと思っていた。差別意識があったのは自分自身だったかもしれない。普通という言葉にこだわりすぎていた」と経験談を交え、「それぞれには色々な社会がある。子どもは楽しく手話を話せると、世界が変わる」と呼びかけた。

 参加した保護者からは「今まで手話に触れることがなかった。手話が必要不可欠だと感じた。同じ境遇の家族と交流していきたい」「子どもが自分の気持ちを表現でき、家族も理解できるようになるといい」「聞こえない娘と聞こえる親。どう向き合えばいいのか、息詰まっていた。娘に寄り添っていきたい」などの声があがった。

 交流会には神奈川県議も駆け付け、継続的な支援の必要性を訴えた。

 次回の開催は来年1月9日(土)。以降、毎月第2・4土曜日にあーすぷらざ(横浜市栄区小菅ケ谷1の2の1)内で開催する予定としている。
 

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