設立50年を迎えた野庭団地第一自治会の会長を務める 泉 秀明さん 野庭町在住 68歳
野庭で学んだ人付き合い
○…野庭団地で最も古い3棟の建物から成る、野庭団地第一自治会。加入110世帯を束ねる会長として、間もなく5年を迎える。ただ、自治会加入率は56%と低く「『自治会とは何か』について考えることがある。楽しい、入りたいと思わせるような自治会にしたい」と、加入促進へ知恵を絞る。
○…生まれは大阪だが、東京、博多と転居の多い子ども時代だった。そのため、幼馴染と言える友人はおらず、性格は内向的に。大学卒業後には営業マンとして働いたが、性格のためか「営業が苦手だった」。32歳で横浜の建築関連会社へ転職。野庭団地に入居すると、専門的な知識を持っているとの理由で、団地施設の修理計画などを検討する管理組合の「長期修繕委員会」に引き入れられた。すると、そのメンバーたちと仲良くなり、頻繁に酒を飲みに行く間柄に。気付けば人付き合いが好きになり、やがて自治会にも積極的に関わるようになった。
○…現在も建築の現場で働き「物を作るのが好き」と口にする。また、そんな性格は家庭用パソコン黎明期の1990年代に「パーツを購入し自作した」というエピソードにも表れている。父の背中を見て育った長男が中学生の頃に高性能なパソコンを欲しがったことがあったという。「『買わない』と伝えると、彼も自分で作っていました」。「物作り好き」は子どもにも引き継がれている。
○…自治会に興味を持ってもらおうと、餅つき大会など、未加入者も楽しく参加できるイベントを実施。さらに1月には全戸アンケートを行うなど、広く意見を募り、自治会運営に生かす方針だ。「100年を目指していきたい。そこに力になれれば」と次の節目に向け前進をする。
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