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港南区・栄区版 公開:2011年2月10日 エリアトップへ

2月28日にコンサート「ことうた」を行う声楽家 岩本 直子さん 東永谷在住 

公開:2011年2月10日

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希望を伝える歌声を

 ○…「大きな声を遠くに届けるのはオペラ歌手として当たり前。小さな声も遠くに届けることが大切」。嬉しい時は嬉しい声を、悲しい時は悲しい声を。歌声に情感を乗せて表現する声楽家だからこそ、強いこだわりを見せる。一方で2月に行われるコンサートでは筝とのコラボレーションを企画。「声を楽しむと書いて『声楽家』。自然体で楽しみたい」と意欲を見せる。

 ○…横須賀市で生まれ、進学した県立横須賀高校では中学から続けてきた吹奏楽部へ。パートはホルンだったが、音楽で進学しようと勉強していた時にイタリア歌曲と出会う。「美しいメロディを自分の身体で伝えられる」と歌う楽しさにはまったと笑い、フェリス女学院大学音楽学部卒業後もオペラの勉強に没頭。日本でお金を稼いでイタリアに行き、なくなると戻る生活を続け、ミラノのコンクールで1位となるなど順調にキャリアを積み重ねてきた。

 ○…長女の誕生と共に転機が訪れる。出産時に帝王切開となり、歌うことに必要な筋肉を切ってしまったのだ。「楽器の一部を無くしてしまった」とショックを受けたが、愛する娘が育つ姿を見て「人生としてはしょうがないし、悪いことばかりではない」と前を向くように。その状況で出したCD作品「よるのようちえん」は、苦しい時も先に希望はあるとのメッセージを込めた意欲作だ。一方で母となり、「娘が喜ぶ顔を見たいと思って歌うようになりました。同じようにお客さんも喜んでもらえたらうれしい」と心情も変化した。

 ○…「歌っている時が一番生きていることを実感する」と話す生粋の声楽家。先月には横須賀交響楽団に所属する夫が縁となり、よこすか芸術劇場で1200人の観客を前に熱唱。今までの努力が実った瞬間だった。今後はクラシックの裾野を広げたいと意気込み、多くの場所で歌いたいと語る。母となって一層厚みを増したその歌声は、さらに観客を魅了していく。
 

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