港南台第二小 給食のデザート 選挙で 児童が投票、運営を体験
港南台第二小学校で1月20日、6年生が小学校生活最後の給食のデザートを決める模擬選挙が開催された。この選挙は社会科授業の一環として行われ、児童の選挙への理解を深めるために港南区選挙管理委員会が主催した。
今回の模擬選挙は今後の日本を支える子どもたちに選挙に親しんでもらい、将来の選挙への参加を促すために区が企画したもの。選挙は小学校生活最後の給食のデザートを決めることを目的に実施され、候補者3人がそれぞれ公約として掲げるメニューに児童らが投票する内容。選挙の仕組みを学ぶため、実際の選挙に使用されている投票箱や記載台等の器材を使用したほか、投票箱の施錠、開錠から開票作業までを児童が担い、投票者側と運営側の双方を体験することを通じて選挙の公正さを理解できるよう工夫されている。
選挙は接戦
候補者は同小教員が扮するシャーベッ党の東国原みほ氏、タル党のミスターマロン氏、ナイッシュー党のシュー太郎王子氏の3人。
演説で東国原氏は公約に「そのまんまりんごシャーベット」を掲げ、「りんごのシャーベットは甘酸っぱい初恋の味」と主張。ミスターマロン氏は「お米deさつまいもと栗のタルト」について、栗やさつまいもの素材の良さを生かしている点をアピール。これから中学生になる6年生に向けて「大人の味」であることを強調した。シュー太郎王子氏は「シューアイス兄弟」を公約に据え、いちご味とバニラ味の2種類を選べる点を打ち出した。
当日の有権者数は67人。東国原氏とミスターマロン氏の接戦となった選挙は、東国原氏が35票を獲得して当選を果たした。次点のミスターマロン氏は29票と善戦したが及ばず。シュー太郎王子は寸劇を交えた斬新な演説で公約を訴えたが、結果はわずか2票と届かなかった。この結果を受け、給食最終日のデザートは「そのまんまりんごシャーベット」に決定。なお、投票率は98・5%だった。
選挙後は選挙に関する質問時間が設けられた。児童の1人は「おもしろかった。20歳になったら投票に行く」と感想を話した。
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