50周年を迎えた下永谷シルバークラブ百年会の会長 森 義治さん 下永谷在住 83歳
親睦を大切に半世紀
○…毎月23日に行われる百年会の定例会。会場となる下永谷町内会館からは食事会やカラオケなどで賑やかな声が聞こえてくる。昭和37年の創立から半世紀。ペタンクや詩吟などの多彩な活動に加え、環状2号線沿いの清掃など地域活動も積極的だ。4年目を迎えた会長として、55人の会員をまとめ、元気で魅力あるシルバークラブを牽引する。
○…代々続く家に生まれ、ふるさと下永谷の移り変わりを見てきた。以前は農家として米や麦、馬鈴薯などを栽培していたが、下永谷にも都市化の波が押し寄せ、不動産管理業に転換。「便利になった」と話す一方で、昔の豊かな自然を失ったことに一抹の寂しさも。その思いの裏返しか、「田んぼで使う水を引き、堰で泳いでいた」と思い出深い平戸永谷川の遊歩道整備や清掃には協力を惜しまない。一方、戦争経験者として歴史を語り、伝える役割も自覚する。昭和20年5月29日の横浜大空襲では、伊勢佐木町周辺が焼け野原に。その光景の記憶と共に「戦争の恐ろしさ、命の大切さを子ども達に話していきたい」と意欲を見せる。
○…昭和61年から19年間、下永谷町内会長として地域のために奔走。その間には町内会館の建設も意見を集約して成し遂げた。さらに連合町内会長として広域をまとめ上げ、他連合との区割り整理も実現にこぎつけるなど指導力を発揮。現在は百年会のほかに下永谷神明社の責任役員も務めるが、それにとどまらず、多様な相談が今でも寄せられ”地域の顔役”として忙しい日々が続いている。
○…50周年の節目を迎え、「先代の会長、会員が協力し合って続いてきた会だから、親睦を大切に盛り上げていきたい」と抱負を語る。百年会という名前は、”百歳まで生きましょう”という会員の願いを込めて付けられたもの。その名の通り、会員は元気に通い、笑顔を見せる。それはこれからの50年もきっと変わらず、続いていくのだろう。
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