新会長インタビュー 「地道に啓発活動続ける」 薬物乱用防止の思い語る
神奈川県薬物乱用防止指導員協議会の会長に4月19日付で港南支部の小原敏彦氏(75)が就任した。本紙は、小原新会長に薬物の乱用防止にかける思いを聞いた。
薬物乱用防止指導員は県が任命し、県内37支部、471人が活動している。具体的には全国で行うキャンペーンに合わせて各地で街頭啓発活動を行うほか、学校等で薬物乱用防止教室を実施して覚せい剤や麻薬、脱法ハーブの害を訴えている。
小原会長は「薬物の正しい知識を身に着けることは、薬物乱用の怖さを知ることになる」と話し、年齢を問わず、啓発活動に力を入れる方針を語る。
一方、脱法ハーブなどが青少年の身近に存在していることに対し、「人体に害を及ぼすものは徹底して禁止しなければ」と語るなど危機感を露わにする。そういった状況の中で、区内では上永谷駅、上大岡駅、港南台駅で中学生と一緒に啓発キャンペーンを実施。中学生もキャンペーンを通して薬物の怖さを知る機会となっている。また、未成年のアルコールやタバコが将来の薬物乱用につながるケースも多いとして「きちんとだめだということを伝えていきたい」と説明する。
小原氏は保護司としても活動しており、多くの保護観察対象者を担当してきた。その中には薬物乱用で逮捕された人も多かったという。「出所後、『薬物が目の前あったらどうするか』と尋ねると『やる』と答える人は多い」と話し、「それほどまでに依存性は強い。その怖さを伝えていきたい」と語る。今後は「不審なケシの花があるなど、情報があれば最寄りの警察署に通報をしてほしい。一般の方にもっと関心を持ってもらえたら」と話し、「地道な啓発活動を続けていきたい」と語っていた。
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