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港南区・栄区版 公開:2014年10月9日 エリアトップへ

4千人以上の作曲家プロフィールをまとめた「あなたとバロック音楽」の著者 横尾 幸雄さん 笹下在住 74歳

公開:2014年10月9日

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探究心はどこまでも

 ○…1760年以前に生誕した作曲家プロフィールを、25年かけて著書「あなたとバロック音楽」にまとめあげた。「専門家ではないから、完全に道楽。ようやくひと区切りついた」。膨大な資料と向き合い、作曲家1人につき5行のスペースで4000人以上、450頁の大作に。「1750年で区切ろうかと思ったけど、1756年生まれのモーツァルトを入れたかったから」と笑顔で明かす。

 ○…山形県寒河江(さがえ)市出身。クラシック音楽との出合いは小学5年生のころ、親戚に譲ってもらった蓄音機から流れてきた音に「浪花節しか知らなかったから新鮮だった」。クラシックのラジオ番組を聴くため、スピーカーやアンプなども自作。「ようやくFM放送が始まろうという時代で、あれこれ試したね」。カセットテープが登場してからは番組を録音し、作曲家ごと、ジャンルごとなどに整理。研究職の会社員として働き、平日のうちに番組を録りためて、それを週末に聴くのが楽しみだった。作品番号を記したオリジナルのデータベースも作った。

 ○…「ラジオ番組で曲が流れるとき、作曲者の概要が紹介される。それが物足りなくて」。関心は次第に、音楽からその背景となる人や歴史へ。正確な資料を作ろうと、図書館には300回以上も足を運び、絶版になっている書籍を求めて各地の古本屋巡りも。「探していた本に出合えたときには嬉しかった。『よくぞ、待っていてくれた』ってね」

 ○…特に好きなのは、大バッハとテレマン。「それぞれの性格も曲に表れている気がする」。作曲家1人ひとりの暮らしぶりや曲作りの背景を知ったことで、「同じ人間なんだなと身近に感じる」と親しみを込める。そして今改めて、「歳をとって、なかなか難しくなったけど、妻とヨーロッパに出かけたいな」。教会を巡り、音楽を聴く日を夢見ながら、「次はどういう風にまとめようかな」。研究意欲は冷めやらない。

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