日限山地域ケアプラザの施工者が3月に決まり、4月下旬から工事を開始している。工事入札不調による施工者未定によって当初予定から数カ月遅れる形となったが、区内9館目の施設として2016年2月末竣工、4月の開所を目指している。
横浜市の条例に基づき市内各地に設置されている地域ケアプラザは、住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域の福祉・保健活動の振興や福祉・保健サービスの身近な場所での提供を目的とした施設。市は中学校区に1館の設置を目指しており、区内9館目となる日限山中学校区の同館が完成すれば、未整備は丸山台中学校区のみとなる。
日限山地域ケアプラザは当初、14年度中の着工を目指して準備が進められていたが、昨年秋に実施された工事の入札が不調に終わったため、施工者が決まっていない状況にあった。3月に行われた2度目の入札により、(株)伊勝(いかつ)(鶴見区)が施工者に決まり、今回の着工に至った。
同施設は舞岡上郷線に面する日限山自治会館(日限山1丁目)に隣接する形で設置される予定で、地上2階建、延床面積は約730平方メートルと設計されている。
ひぎり連合自治会の森田嘉久会長は、「10年来の念願となる地域待望の施設。地区社会福祉協議会や指定管理者と協力しながら、フル活用するための準備をしていきたい」と思いを語る。
機能を1館に統合
同地区ではこれまで、地域ケアプラザの担う機能のうち、介護保険などのサービスを利用するための身近な相談窓口である「地域包括支援センター」は特別養護老人ホーム「芙蓉苑」(下永谷)が担い、地域住民の福祉・保健活動や交流拠点としての機能は下永谷地域ケアプラザがそれぞれ受け持っていた。日限山地域ケアプラザが完成することで、これらが1つの施設に統合されることになる。
また、今年1月には同施設を運営する指定管理者の選定が行われており、芙蓉苑、下永谷地域ケアプラザの双方を運営する社会福祉法人・同塵会(どうじんかい)(松井住仁理事長)が選ばれている。横浜市会の議決を待って正式決定となるが、森田会長は「同じ法人であれば、従来の関係をそのまま継続できる。地理的にも地区の中心に設置されるので便利になるのでは」と期待を込めて話している。
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