横浜型配達弁当「ハマ弁」の第2期実施が10月3日から始まった。今回新たに実施されたのは23校。7月1日から始まった第1期実施校の7月の利用状況が報告され、喫食率が1・1%と低迷していることがわかった。市は当初の目標の20%をめざし、周知の強化を図りたい考え。
「ハマ弁」はおかず・ごはんで360円。汁物30円、牛乳80円などの単品も注文できる。希望者はインターネットまたはFAXで事前に申し込む。第2期の今回は鶴見区(1校)、中区(5校)、港北区(5校)、青葉区(6校)、都筑区(1校)、瀬谷区(5校)の23校で提供を始めた。来年1月に市内全校で実施する。
実施前に行われた調査では全体の約7割が賛同し、個別注文できる「栄養バランスのとれた温もりのある昼食」への期待が高いという結果だった。
市教育委員会によると、7月1日から20日までの13日間中、第1期実施の12校で配達された弁当は生徒843個、教職員127個だった。注文可能だった生徒・教職員に対する弁当配達数の割合を示す喫食率は1・1%で、当初掲げた目標の20%にはほど遠い結果となった。
同期間中に行われた食育セミナー・試食会では「ハマ弁」を実際に食べながら、栄養価や衛生管理基準などを説明。参加した保護者や学校関係者からは「思ったより温かくて美味しかった」「衛生管理がきちんと考えられていた」といった好意的な意見があった。一方、「ハマ弁がどのようなものかイメージできない」「薄味だった」「インターネットの利用登録がわかりづらい」などの問題点をあげる人もいた。インターネットの注文で7日前(カード払)、FAXの注文なら前月20日までという利用法も低迷の一因とみられる。
教育委員会の担当者は「新しい取り組みには時間が必要。まずは知ってもらうことが重要」と話す。今後もセミナーや試食会の開催、ホームページやマスメディアを通じて周知を図り、献立の刷新を検討、サポートセンターの機能強化もしていきたいとしている。
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