地元の介護職女性が企画
地元にも子ども食堂を――。栄区飯島町のデイサービス施設で21日、子ども食堂が開かれた。企画したのはこの施設の職員、鯉沼聡美さん。用意された50食分の食事はすぐになくなるほどの盛況。新たな地域交流の場として定着をめざすという。
「思った以上に多くの人が来てくれた。狭いからこそ、ぎゅうぎゅうになって参加者同士が会話を楽しめる」と鯉沼さん。
会場となったのは「NPO法人ふぁみりーさぽーと泉」の施設。鯉沼さんが同NPOのメンバーや飯島町内会、地域住民らの協力を得て子ども食堂開催にこぎつけた。
初めて開催したこの日の献立はカレーライスとデザート。子ども無料、大人300円で提供し、費用は地元の寄付とこの日に徴収した料金で賄ったという。
子ども食堂の取り組みは全国的に広がり、港南区や栄区内でも行われている。目的は子どもたちの孤食や貧困対策、地域交流などさまざまだ。
鯉沼さんが開いた「こども食堂にこにこ」のコンセプトは「大家族」で、地域交流を通じて「地域力」を高めるのが目的。子ども連れの家族からシニア世代の夫婦までさまざまな世代が訪れた。食事前には参加者同士が遊びを楽しみ、ワイワイガヤガヤと大きな食卓を囲った。
犬山町から家族で訪れた梅村太喜くん(9歳)は「みんなでご飯を食べるのは楽しい。また来たい」と笑顔。
同NPOの理事、池田博さんは「素晴らしい取り組みだと思う。多くの協力者を得ることができてよかった」と話す。
今後は月に1回のペースで開催する計画で、ほかの地域にも拡大したいという。
鯉沼さんは「今後は子ども食堂のNPOを設立して、企業からの協賛を得ていきたい」と話している。
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