9月5日付けで栄警察署長に就任した 大河原 文勝さん 栄区在住 58歳
地域にすべきことを考える
○…9月5日付けで栄警察署の署長に着任した。前任地では県警本部の暴力団対策課に勤めていた。署員へのあいさつでは、地域住民のために何をするべきか考える、有事の際には迅速に対応する、各々が力を出し合うことを呼び掛けた。「自身で考え、行動することで周囲だけでなく成長にもつながる。警察官は地域や目の前の相手を想う気持ちが大切」と理想の警察官像を話す。
○…組織として大切にしていることは職場の「コミュニケーション」だ。普段から署内をまわり、積極的にコミュニケーションをとっている。「お山の大将ではいけない。楽しくなければ仕事ではないし、周りとの連携が取れないようでは仕事ができない」と語る。「防犯カメラやAIの発達で事件や事故の捜査方法は昔と変化してきたが、警察だけでは完璧ではない。地域の見守りなどの協力がとても大切」
○…南区出身。刑務官だった父の背中を見て、大学3年生の時に警察官を志した。警察学校卒業後は30年以上のキャリアの中では警ら隊や、薬物銃器などの最前線での任務や人事や装備、予算に関わる部署などを務めた。「いろいろな課をまわり、さまざまな勉強ができた。署長になってからそれが生きてくる」とほほ笑む。
○…若手の育成にも力を入れ、「目標を持ち、自分で考えて結果を出せたり地域からありがとうと言われた時はうれしいもの。できたときは褒めることでまた頑張れる。時代は変わっても人の育て方は変わらないよ」。自身にとっては警察学校以来の栄区勤務。「今後は地域の人に話を聞いたり、田谷の洞窟など緑豊かな栄区を回ったりして土地について知っていきたい」と笑顔。地域に根差し、地域を巻き込んだ活動で栄区の安全をリードしていく。
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