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港南区・栄区版 公開:2020年9月3日 エリアトップへ

9月1日付でNPO法人未来塾の2代目塾長に就任した 中野 義人さん 鍛冶ケ谷町在住 82歳

公開:2020年9月3日

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不安な時代だから存在意義ある

 ○…NPO法人未来塾は2005年に設立され、趣味と学びの講座を栄区の教室を拠点に港南区や神奈川区の施設で開いている。音楽や踊り、囲碁、歴史、外国語など多種多様な48人の講師が在籍し、これまでの入会者は約3000人にも及ぶ。創設メンバーとしてこれまでは講師、理事を務め、9月1日付で2代目塾長に就任した。

 ○…自身の専門分野は「日本の中世文化」。20代の頃、大手ビール会社に就職し、先輩から勧められて始めた「謡曲」がきっかけとなった。日本の伝統芸能や文学の魅力に引き込まれ、趣味として勉強し始めたが、『耳なし芳一が語る平家物語』『良寛ものがたり』など4冊の本を執筆するほど本格的に打ち込んだ。「本を書くのは面白い。素人だから目的は売るためではない。自分の考えを整理し、間違いがないか確認できるから」。未来塾では『平家物語』『徒然草』『百人一首』をテーマとした講座が好評を博した。

 ○…戸塚区(現・泉区域)出身。40歳の時に栄区へ移り住んだ。「東京に通うのは栄区が限界。そのかわり、富士山もきれいで休日の生活が楽しめる」。町内会活動や読書活動、シニア活動など様々な活動に積極的に参加し、今なお忙しい日々を送る。「『高等遊民』なんていうのは好きでない。地域に根差した底辺の生き方が好き」

 ○…「不安な時代、はっきりした希望が持てない時代に迷い込んでいる。自由資本主義の行きつく先ではないか」。今の時代をそう危惧する。未来塾は趣味を楽しむだけでなく、コミュニティ形成でも役割が大きい。「考える習慣がなくなり、肉体の衰えや家族の環境の変化があると、人は『孤』へと追い詰められていく。ここに未来塾の存在意義があるはず」

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