市政報告宮前ガバナンス元日特別号 宮前区予算の拡充で市民サービス向上へ! 〜川崎市議会で議論〜 川崎市議会議員 石田やすひろ
第4回川崎市議会定例会で一般質問を行いました。
宮前区にある身近な地域課題に対応するための予算である「地域課題対応事業」に関して、宮前区長等に質し、議論しました。
私はこれまで地域の課題は、市民に一番近い区役所が受け皿となれるよう機能強化を提案し、市民サービス拡充のため、充実した予算をあてることを主張してきました。
区独自事業の予算拡充については平成13年度の各区一律2500万円から現在は5500万円となっています。また平成26年度はこの5500万円の予算ありきという定額方式から、区が必要性、緊急性を加味して自主的に判断できる積み上げ方式に見直されました。さらに平成27年度予算からは市役所との局区連携事業の7区1億4000万円も、定額方式から積み上げ方式に変更を検討しています。
区役所機能の強化は、一定の区長権限の強化と区予算の拡充にあります。地域の身近な場所で判断し迅速に執行できる予算は、地域の課題解決を図ることに効果的に機能します。また、区ごとに違う地域の特徴を引出し、「魅力のあるまちづくり」を進めることにもなります。積み上げ方式の導入は、7区の予算額に差をもたらすことになります。区が自主的に企画立案することにより優先度も明らかとなり、市民サービスの向上につながります。
私が地域課題として考えているのが包括的なこども子育て支援や超高齢化を見据えた都市機能の強化です。宮前区の将来人口推計では、平成42年をピークに人口は減少。しかし、0―14歳人口の割合は市内で宮前区が最も高く、子育て世帯の多い地域であることが特徴です。一方、高齢化率の5年間の伸びは、宮前区が19・9%と7区中で最も高くなっています。
宮前区が今後15年続くと見込まれている人口増加に基づき十分な行政サービスが提供できるのか、また超高齢化に備えているのか、と言った点が見えてきていません。優先度の高い課題として取組を促していきたいと思います。
課題即応事業費の使途についても提言しました。
この予算は地震や急な自然災害対応等、迅速な対応が求められる課題に対して使えるよう地域課題対応事業とは別に、500万円の予算枠を確保しています。
今こそ、その予算を活用すべきではないかと提言しました。平成26年の宮前区内の交通事故死者数は現在まで8人で、前年比プラス5人と急増しています。特に重大事故は向ヶ丘地区に多く、早急な検証と交通安全対策を実施しなくてはなりません。宮前区内で急増している重大交通事故の対策を、区の緊急予算を活用して急ぐべきです。
新規の課題対応として「次世代のまちづくり推進事業費」を計画に位置付けています。地域交通環境の整備や鉄道事業者との連携によるまちづくりを進めるとしています。地域からは、コミュニティバスの導入を求める声も多くあります。今回の議論の中でも、鉄道事業者及び、局区間の連携による実現を行政に要望しました。
今年もよりよい街づくりに向け、活動していきたいと思います。
川崎市議会議員 石田やすひろ
|
|
|
|
|
|
10月4日