県政報告 22年度予算、コロナ対策重視 県議会議員(自民党)持田文男
令和4年第1回定例会の最終日となった3月25日、過去最大となる2兆3448億円(前年度比14・5%増)の一般会計当初予算案が可決・成立いたしました。新型コロナウイルス感染症対策費に3182億円を計上し、病床確保や医療従事者らの処遇改善などのほか、経済の回復に向けた支援にも充てます。
また、県議会は7日の本会議で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に抗議する決議を全会一致で可決しました。ロシアの侵攻は国際秩序を揺るがす暴挙です。即時かつ無条件での完全撤退を求めました。
教育分野も拡充
長期にわたるコロナ禍は県民生活に大きな影響を及ぼしています。顕在化する生活困窮者対策として、全日制3校と昼間定時制1校で朝食を提供するほか、夜間定時制14校での夕食の費用負担を軽減します。全ての県立高校の女子トイレには、生理用品が配備されます。さらに、家庭における教育費の軽減を目的に、県は4月から私立高校の授業料の実質無償化を拡充しました。年収800万円未満で子どもが3人以上いる世帯などが対象に加わりました。
川崎北高校の歩道橋建替えへ
1974年に開校した県立川崎北高校の耐震・老朽化対策工事が進められています。いよいよ新学期からは、グラウンド内に建てられた仮設校舎の利用が開始されます。部活動については、教育委員会と連携しながら施設使用料などの負担支援を行っています。
同校は校舎とグラウンドが道路で分断されている県内唯一の公立校であり、校内専用の歩道橋については、老朽化を理由に撤去が予定されていました。しかし、歩道橋は信号のないゆるやかなカーブにあります。安心・安全の観点から、所属する文教常任委員会で建て替えを求め、県の担当者から「許可などを行う川崎市と調整を進め、屋根付きの歩道橋へ建替える」との答弁を引き出しました。
区内では、犬蔵交差点で歩行者と車両を分離する歩車分離方式の信号が導入されました。2020年11月から、矢沢市議とともに警察、区役所を交えて検討を進めてきました。約700人の子どもたちが登下校で使用する交差点です。まずは安全性が高まったものと考えていますが、渋滞対策についても改善を求めていきたいと思います。
スカイブリッジ構想結実
「多摩川スカイブリッジ」が先月開通しました。世界への玄関口であり多彩な施設が立ち並ぶ羽田空港と、先端医療関連企業が集まるキングスカイフロントがつながりました。私は「神奈川のポテンシャルを生かそう」と、10年以上前から超党派の県議会議員連盟の代表等として同事業を推進してきました。神奈川県は約923万人の方々が住んでいますが、急激な少子高齢化と深刻な人口減少が進んでいます。スカイブリッジが開通したことにより、国際的なビジネス拠点の形成や競争力のある事業展開が期待されます。国内には「東京圏」「大阪圏」などがありますが、これを機に、日本をリードする「神奈川圏」を創る時がきました。
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4月26日
4月19日