市政報告vol.29 逆・介護保険制度の成果【2】(川崎市名称=健康福寿プロジェクト) 〜1人当たり約5万円の介護給付費削減の財政効果〜川崎市議会議員 そえだ 勝
「逆介護保険」とは、今の介護保険制度とは報酬の増え方を逆にしたものです。つまり、今の介護保険制度は「事業者は高齢者の要介護度を悪化させると報酬が高くなる仕組み」。逆介護保険は、それを逆にして「介護事業者が高齢者の要介護度を改善させると報酬が高くなる仕組み」です。
川崎では、私が提唱するこの「逆介護保険」を導入した結果、そこに参加された方の要介護度改善率が全国平均の約2倍という成果を出したことは前回述べました。一方で、前回は紙幅の関係上書けませんでしたが、逆介護保険に参加した方の要介護度が悪化した人の比率についても、全国平均を下回ることができました。そして、1人当たり約5万円の介護給付費削減という財政効果につながりました。
全国波及時、約500億円の財源捻出の可能性
社会保障財政の専門家に試算していただいた結果です。逆介護保険に市全体の要介護者が参加した場合の財政効果は約4・3億円、それが神奈川県全体ならば32・3億円、さらに全国に拡大した場合は506・8億円の財源を生み出す可能性があると試算していただきました。元気高齢者が増え財源を生む「逆介護保険」を一層広げてまいります。
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5月17日
5月10日