令和6年度第1回定例会 市政報告【3】 「子どもを守る」支援充実を 公明党川崎市議会議員団 工藤れいこ
不登校相談窓口の周知は入学前から
不登校児童生徒数は、令和4年度には全国で約30万人、本市でも2816人となり前年度より上昇し、特に低年齢化が著しくなっています。
令和6年度の川崎市予算案には、不登校対策推進事業には2441万5千円を計上。小中学校8校をモデルに「別室指導体制」の充実を行うとしています。別室の担当者と信頼関係を深めることで児童生徒の登校への不安や緊張を緩和させるねらいです。
一方で、不登校にはさまざまな要因があり、悩みに寄り添った細やかな対応が求められます。保護者からは「専門家のアドバイスを受けたいが、どこに相談したらいいかわからない」という声も届いています。
市からは、入学前の健診等で対応やケアについて周知し、保護者が相談しやすい環境を整えるとの答弁がありましたが、相談窓口の周知は各校ホームページや情報配信システム「ミマモルメ」に掲載し、求める方へ必要な情報が届くよう、孤立させない対策を求めていきます。
居場所づくり強化へ
「ひきこもり地域支援センター」をご存知でしょうか。令和3年に川崎駅近くの複合福祉センターに設立され、社会的ひきこもりの当事者や家族を対象に、面接や電話相談で支援を行っています。不登校がひきこもりの要因となっているケースもあり、不登校対策からの切れ目のない支援も重要と考えます。
しかし、同センターの市民への認知度には課題があり、当事者目線のホームページ作成や、SNSでの広報も拡充するよう求めます。合わせて、当事者や家族、支援者同士がつながり交流することや、予約なしでお茶を飲むだけでもいいような、ふらっと立ち寄れるような居場所作りも必要ではないでしょうか。
通学路の安全対策は
まもなく新入学シーズンを迎えますが、初めての通学路に危険がないか心配な保護者も多いかと思います。
本市では保護者や地域住民、学校や警察などと連携して通学路を点検する「通学路交通安全プログラム」があります。横断歩道の補修は設置管理する交通管理者が対応しますが、通学路の改善要望には声を挙げることができます。
区内有馬小の通学路にも歩道へ渡るための横断歩道が消えかかり、車が止まらない大変危険な箇所があります。早急な対応と、児童生徒への交通事故防止の取り組み強化を強く望みます。
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4月26日
4月19日