2019年の台風被害で閉館した旧川崎市市民ミュージアムを囲う「仮囲い」の壁面を使い、旧ミュージアムの歴史を伝える装飾展示が3月29日から始まった。第一弾として、旧施設の構想から完成までを伝える設計図や建設写真など、計18枚の画像を掲示している。
旧市民ミュージアムは19年の台風19号で浸水し、展示作品や収蔵品とともに建物が激しく損傷したため、取り壊すことが決まっている。今後は市の等々力緑地再編整備実施計画に基づき、29年度までの間に解体撤去を含む整備事業を完了させる予定。現在、民間事業者と市で工程を調整中という。
今回の展示では、1980年代に議論が本格化したミュージアム構想の内容から設計図、そしてエントランス付近に展示された産業遺産「トーマス転炉」の写真などを、1枚ずつ仮囲いに転写した。
別のエリアの囲いでも展示を計画中といい、市の担当者は「旧ミュージアムの歴史や果たした役割などを知ってもらいたい」と話している。
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