『せいじのみかた』Q&AVOL. 17 神奈川県議会議員 飯田満 毎月第4金曜日連載 臨海部コンビナート災害を考える(下) 飯田が黒岩知事と議会で論戦
今号では9月26日におこなわれた神奈川県議会一般質問における「臨海部コンビナート地帯の危険性」についての質疑をご紹介します。
飯田-東日本大震災による影響で仙台港、気仙沼港、東京湾岸で大規模なコンビナート火災が発生した。また、広範囲で液状化が発生し、コンビナート地帯の危険性は早急に対策が必要だと考える。首都直下型地震による大型タンク火災の発生と液状化現象の被害予測は把握できているのか。
黒岩知事-地震の強さや液状化によってタンクから油が漏れ、何らかの着火源により火災が発生する施設がある。また、液状化の影響によって、タンクが基礎ごと傾き、防油堤が破損、流出して火災発生もあり得ると予測している。
飯田-大型タンクは地上面に建設、置かれていることから液状化で倒壊の危険性もある。また、地盤変位で配管されているLNG管が破損し液化ガス等が海上流出する可能性もある。危険液への対策と認識について伺う。
黒岩知事-火災、爆発、石油流出の災害を防止するため、徹底した安全確保、防災敷材の整備充実を事業所に求めている。そして、油を回収するオイルマット、作業船を備え保安管理や安全性の確保に努めている。
飯田-石油タンクの耐震化は勿論、液化危険物を流出させないためにも護岸固めなど液状化対策は必要だ。石油コンビナート地帯の液状化対策は。また、影響で電力供給が停止した場合の県民生活への影響は。
黒岩知事-県では一定規模以上のタンクを設置している事業者に地盤の対策を早期に講じるよう求めている。また、京浜臨海部には東京電力がこの地域で全火力発電量の約27%を発電しているため、経済活動、家庭、事業所に大きな影響があると考えている。※LNG=液化天然ガス
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4月26日