宮前ガバナンス1月号 連載寄稿 地熱大国日本 地熱発電が日本を救う! 川崎市議会議員 石田やすひろ
日本最大級の九州電力、八丁原地熱発電所を視察した。山あいにあるこの施設には海外からの視察が後を絶たないという。自然エネルギーを活用した地熱発電は原子力の代替えエネルギーとして注目されている。その可能性を探った。
電力量は、八丁原(大分県九重町)11万kw、八丁原バイナリー(大分県九重町)2000kwある。発電の仕組みは、地中深くの高温のマグマの上に地熱貯留層がある。その中に水だまりがあり、上部にある雨水を通しにくいキャップロックの地層により保温される。地下760から3000mの間にある地熱貯留層に溜まった水に蒸気井を差し込み、蒸気と熱水を吸い上げる。そして、蒸気とタービンを回して発電する。
地熱発電のメリットは、二酸化炭素をほとんど出さない。24時間、安定した電力供給を実現し無限に存在する。また、八丁原では年間約20万kリットルの石油を節約することが可能だという。何よりも環境に優しいエネルギーだということである。
一方、日本の温泉地の数は3185箇所ある。地熱発電所を造るには、十分なほど環境は整っているといえる。現在の技術で取り出せる地下の熱水を全て使って発電した場合の電力量である地熱埋蔵量は世界3位で、2347万kwにも及ぶ。原発1基分が100万kw位なので、原発20基を超える発電も可能だ。
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5月3日
4月26日