企画・制作/県進会 『せいじのみかた』VOL.77神奈川県平成29年度予算案880億円不足のカラクリ 神奈川県議会議員 飯田満
神奈川県の平成29年度予算案が発表されました。
現在、開会中の県議会では、この予算案をはじめ、特別会計、企業会計、条例改正案、関係議案、請願・陳情などが審査されています。
県民の皆さんの生活や市町村への交付金、補助金等に使われる平成29年度歳入歳出予算案は、1兆9402億3100万円で、県民1人あたり約21万2千円になります。
県の歳入は6割以上、県税が占めています。即ち、県民の税金や法人関連税、地方消費税、自動車税などで成り立っています。しかし、予算編成過程で既に650億円の財源不足があり、法人実効税率の引き下げの影響と地方消費税の減収が更に拍車をかけ、財源不足は880億円にまで膨らんでいます。その穴埋めとして、減収補填債の発行、不動産売払収入の増、財政調整基金取崩しなどで、どうにか収支均衡が図られている状況です。
家庭に例えるならば、お父さんの給与とお母さんのパート収入では支出が賄いきれず、愛車を売り、預貯金を取崩し、親から借金をしながら生活している状態なのです。
予算審議では、無駄を排除する徹底議論を心がけてまいります。
次号では予算案の「歳出」についてお伝えします。
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4月26日
4月19日