宮前ガバナンス4月号 連載寄稿 都市農業を守る! 〜川崎の都市農業を推進する会を発足〜川崎市議会議長 石田やすひろ
平成29年3月29日にホテルKSPにおいて発足した、川崎市議会議員の有志(自民党)で構成する「川崎の都市農業を推進する会」の初代会長に就任しました。現在、都市農業を取り囲む環境は、担い手不足の深刻化や農地面積の減少、農産物価格の下落など、厳しくなる一方です。この状況の打開のためには、市民、議会、行政の一体となった連携が重要となります。
その一方で、都市農地の役割は、農産物を生産し市民の皆様に提供するだけでなく、緑の少ない都市環境の中で、心安らぐ緑地空間の提供や災害時の防災空間としての役割、食育や農業体験の場としての働きなど、多様な役割を担っており、守って行かなくてはならないものです。
本市におきましては、平成27年4月に制定された「都市農業振興基本法」の趣旨を踏まえまして、国の「都市農業振興基本計画」の策定に先駆けて昨年の2月に、向こう10年間の農業振興の方向性を示した「川崎農業振興計画」を策定したところであります。今後はこの「川崎農業振興計画」を法に基づく「地方計画」に昇華すべく、「生産緑地法」や「租税特別措置法」の改正を注視しながら、必要な施策を「川崎農業振興計画」に盛り込んでいく作業を、行政とともに進めていく事になります。
「川崎の都市農業を推進する会」としましては、農業関係者だけでなく、市民からの意見を広く取り入れながら、都市部での営農環境の向上と緑溢れる快適なまちづくりに向けて取組んでまいります。
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5月3日
4月26日