宮前ガバナンス10月号 連載寄稿 大規模な自然災害を想定し、消防・防災力の強化を求め! 川崎市議会議員 石田やすひろ
決算審査特別委員会の健康福祉分科会において「消防体制の強化策について」質問しました。近年、頻発する自然災害は、時として甚大な被害をもたらします。本市においても、首都直下型地震や南海トラフ地震の切迫性が指摘されており、災害に対する備えを強化しなくてはなりません。そこで、平成29年度決算において、消防力の総合的な強化を図るため、消防施設整備事業として、4億9千万円余が計上されました。使途としては、宮前区犬蔵に、緊急消防援助隊活動拠点施設(平成28年2月竣工)に続き、「消防訓練センター主訓練塔」を整備しました。
完成した主訓練塔は、近年、多発している各種の災害を想定した訓練を行う事ができる施設です。9月29日には、主訓練塔の内覧及び訓練展示があり、私も参加しました。主訓練塔内に入ると、アパート、マンション、オフィス、住宅を再現した構造になっており、現実的な訓練を可能としています。訓練展示では、模擬火災装置による実火災を再現した訓練や、トレーニング泡消火薬剤による、泡放射訓練を実際に観る事ができました。
当該センターは、首都直下型地震が発災した際には、国が示す「首都直下地震における緊急消防援助隊アクションプラン」により、指定された道府県隊を受け入れる計画になっています。11月末には「平成30年度緊急消防援助隊関東ブロック合同訓練」を神奈川県内で予定しており、緊急消防援助隊を本市の活動拠点に受け入れて、野営訓練を行う予定となっています。
議論では、広域的な連携強化のための継続した訓練の実施を市に求めました。地元の消防団を始めとして、関連団体の協力なくしては施設機能の効果は、限定的なものになってしまいます。日頃の訓練による地域連携も図られるよう、積極的な取組みを求めました。今後も、精強な消防職員、団員の育成により、総合的な消防力の強化が図られるよう期待します。
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5月3日
4月26日