宮前ガバナンス3月号 連載寄稿 民間ノウハウ・地産地消で健康給食を! 川崎市議会議員 石田やすひろ
中学校給食が全校で実施されてから1年余が経過しました。宮前区の給食においては、南部・中部の学校給食センターで調理する共同調理場方式と、犬蔵中学校において調理する自校方式の、2つの方法によって提供しています。献立は毎日バランス良く組まれており、栄養価の高い食材で子供達の成長を支えています。本市では、民間の優れたノウハウを給食に取り入れています。
(株)タニタと連携協定を結び、平成30年度より年4回(春夏秋冬)、タニタ監修献立「健康給食@川崎プロデュースby TANITA」を提供しています。タニタ食堂の健康づくりのメソッド(「野菜たっぷり」「塩分控えめ」「かむ回数を増やすよう野菜を大きめにカット」など)を中学校給食向けにアレンジした献立です。
その他、地産地消の取組として、毎月1回程度市内産の農産物を取り入れています。中学校給食で使用する主な農産物の年間総購入量62万8407kgに対して、市内産の農産物は9280kgで、全体の約1・5%となっています。例えば、大根(2655kg)、キャベツ(2204kg)、にんじん(947kg)、のらぼう菜(124kg)等、「かわさきそだち」の野菜を使っています。市内産の農産物は、近いからこそ味わえる新鮮な野菜を、教育の場面で体感し味わえるのです。
また、生徒の1日に摂取が望ましい野菜の量は、350gだと言われています。本市の給食ではその1/3以上(1食平均で約125g)の野菜を提供しています。残りの225gについては、朝食や夕食で摂取するよう啓発しています。
都市農業を意識することは、子供達が成長過程において、農業に対する理解を深め、郷土への愛着を育むことにもつながります。中学生時代は、体を造るうえで重要な時期であり、健康な体を形成する栄養と、適切な食事習慣を修得する事が必要となります。今後も、「タニタ食堂」の健康づくりのメソッドを活用した食育と、地産地消の取組みを応援して参ります。
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5月3日
4月26日