「生活排水対策」と「特養申込窓口一元化」 市政報告Vol.25 地域の声を議会に届ける! 川崎市議会議員 矢沢たかお
3月15日に閉会した市議会第1回定例会で取り上げた「生活排水対策」と、以前から取り組んできた「特別養護老人ホームの申込窓口一元化」の2点についてご報告させていただきます。
もっとキレイな河川に!
「生活排水対策」を議会で取り上げるきっかけになったのは、地域からの相談でした。宮前区内のある生産緑地で、生活排水が畑の中を通って垂れ流しになっていた事案があり、調査を開始。生活排水は通常、公共下水道で処理されますが、下水道がつながっていないアパートの浄化槽が問題でした。浄化槽には、し尿のみを処理する「単独処理浄化槽」(以下、「単独」)と、し尿に加え、台所や洗濯、風呂等からの生活排水を併せて処理する「合併処理浄化槽」(以下、「合併」)の2種類があり、今回のアパートは前者の「単独」であり、生活排水が垂れ流しの状態でした。
「単独」は平成13年の法改正で新設が禁止に。市は「単独」から「合併」への転換等に努めることになっています。私が「単独」による環境負荷の影響と、転換促進に向けた取組みを伺ったところ、議会答弁では、「単独」の水質汚染への影響は「合併」に比べ8倍であり、今年1月末時点で4226基ある浄化槽のうち、「単独」は未だ3204基あることが明らかに。転換等を促す積極的な取組みが行われていなかった不十分な対応が露呈しました。
水質環境の改善に向けた取組みは様々進んでいますが、生活排水対策については一層強力に推進していく必要があります。
特養の待機者実態に即した数に
市内特別養護老人ホームの待機者について、市は4822人(平成28年4月)と公表していました。しかし、施設側から「入居希望者がいない」という声があったため、実態把握の必要性を議会で初めて提言。「申込窓口とシステムの一元化」を提案し、実現しました。最新の情報では、一元化した後の待機者は2570人(平成31年4月)で、私が議会で初めて取り上げた当時(平成28年)と比べ約半数です。施設増が悪いわけでなく「多額の公金を投じる以上、実態を正しく把握する必要がある」という観点で取り組んできたものです。特養新設に係る次期計画にしっかりと反映されるよう注力していきます。
先の選挙で皆様からのご付託を受け、2期目の当選を果たすことができました。今後も初心を忘れず、変わらぬ姿勢で努めて参ります。
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4月26日
4月19日