川崎市は5月29日、移転が決まっている宮前市民館・図書館の基本計画案を公表した。計画案では両施設の連携強化を通じて、地域住民同士の交流を促進。賑わいを創出することなどが盛り込まれた。
宮前市民館・図書館は鷺沼駅前再開発事業に伴い、現行の宮前平から鷺沼への移転が決まっている。川崎市は2018年度から市民意見の聴取や説明会を進め、20年2月に基本方針を示した。
今回公表された基本計画案には、市民館・図書館の連携強化が盛り込まれた。両施設は駅前街区建物の3階から5階に配置される予定。各階に市民館・図書館の諸室を置くことで住民同士の交流促進を図る。
民間広場を活用した市民活動や両施設のイベント情報コーナーの設置、マルシェやフリーマーケットなど多彩なイベントの開催など、スペースの有効活用についても今後検討していくという。区内市民団体の代表者は「これまで収益を目的としたイベントの開催が難しかったが、検討事項に入っていることは期待が持てる」と話す。
ホールの規模については現行同等規模(910人)とする案と、600人と200人程度の2つのホールを整備する案で検討が進められてきた。利用率などを勘案し、2つの規模のホールを整備する案をベースに調整していくという。
市民意見を募集
移転を巡っては、市民団体などから情報の周知不足が指摘されていた。これに対応するため市は、市民意見を聴取し、計画策定を進めていく。市担当者は「新型コロナウイルス感染症の影響でスケジュールを立てられない状況だった。聴取方法や日程は状況を見ながら決めていく」と話す。25年または26年度の供用開始を目指す。
市教育委員会では市民意見を受け付け中。6月29日(月)までメール、FAX、郵送、持参。計画案は市ウェブサイトや区役所などで閲覧可能。
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