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町田版 公開:2013年7月4日 エリアトップへ

町田市議会 補正予算案を修正可決 風しん予防接種助成めぐり

公開:2013年7月4日

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 町田市議会(田中修一議長)は6月28日、第2回町田市議会定例会の最終日の本会議で、成人向け風しん予防ワクチン接種を無料で受けられるように一般会計補正予算案の修正案を可決した。石阪丈一町田市長は異議があるとして議会に対して7月1日付けで再義書を提出し、7月8日(月)に市議会臨時会が招集されることとなった。同市議会で再議が行われるのは1981(昭和56)年以来32年ぶり。

市長は再議求め臨時会要請

 市は4月から都の助成を受け、19歳以上で妊娠を希望する女性や妊娠している女性の夫に対して接種費用の約半額を補助している。

 補正予算案では女性4300人、男性450人の計4750人を助成対象者と予測し、2152万7千円を計上していたが、修正案では全額補助とし4599万円と増額した。

 修正案は志政クラブが議案提出、市議会は本会議で修正案を16対15で可決。賛成は志政クラブ、民主党・社民・ネット、日本共産党の3会派。

 反対意見は「ワクチンは厚労省からも8月には不足すると報告があり、このワクチンは子どもの定期予防接種にも使用するものなので、全額補助すれば子どもたちにも影響を与えることになる」などが多かった。

 町田市内で風しんの予防接種を申請しているのは6月17日までで1166人。男性は9月末まで、女性は来年3月末まで受け付ける。

再可決は3分の2以上

 臨時会では、修正案が再度採決され、可決するためには3分の2以上の賛成が必要。3分の2に満たない場合は、市が提出した原案を再度採決し、こちらは過半数で可決される。ただし、原案が否決された場合は、ワクチンの半額助成だけでなく、そのほかの補正予算案も廃案になる。

 石阪市長は再議の理由として「そもそも、任意で受ける予防接種については、個人の自己防衛を目的にしたものであり、全額自己負担で接種すべきである。しかしながら、町田市はこれまで、市民の安心と安全を確保するために必要な場合には、例外的に接種費用の一部を公費で助成することでワクチン接種を勧奨してきた。

 今回の風しんワクチン接種については、先天性風疹症候群の予防という緊急性を鑑み、同様の扱いとした。助成にあたっては、ワクチンの全体量に限りがあるため、真に必要な者が接種できるよう対象者を限定した上で、適切な自己負担額を設定した。

 自己負担額の無料化はこうした原則や政策意図に反するもので、適切ではないと判断し再議に付すものである」を再議書に添付した。

※再議=地方自治法第176条により、首長は議決に対して異議があれば審議をやり直す「再議」を求めることができる。再議後、再び同じ議案を可決させるためには、出席議員の3分の2以上の賛成が必要。
 

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