避難者 交流会 サロンFMI会 始動 「ここ町田で新しい絆を」
東日本大震災で被災し、町田市に避難してきた避難者からなる交流サロン「東北の絆 サロンFMI会」(木幡四郎会長=人物風土記で紹介)が8月27日に市社会福祉協議会会議室で初となる会合を開いた。
福島・宮城・岩手の頭文字から取った「FMI」のサロン名の通り、この日はそれぞれの県から約30人の避難者が集まり、避難生活の苦労や今後の活動計画について話し合った。
同会のメンバーは今まで、町田市社会福祉協議会による避難者支援の取組「ふれあいサロン」で交流を積み重ねてきた。木幡会長は「会長ということでプレッシャーもあるが、同じく避難者であるスタッフがやる気満々になってくれて、一緒に手伝ってくれるので、それがとても嬉しいですね」と話し、「一人でふさぎ込まず、町田にいる仲間たちと明るく楽しく暮らせるよう、色々な企画を作って交流をしていきたい。避難者は気楽に参加して欲しい」と呼びかけている。
社協の担当者は「避難者の皆さんが自主的にこういったサロンを開くようになり嬉しく思います。今後は、部屋の貸出など陰ながらバックアップしていきたい」と話した。
今後同会では、ちぎり絵や筋肉トレーニング教室、そば打ちや高尾山へのハイキング、バーベキューなどが企画されている。参加希望や問い合わせは、木幡さん【携帯電話】090・2240・5631へ。
「避難者に新たな思い出を」
着物教室による支援活動
東日本大震災により町田市内に避難している被災者を対象にした写真撮影会が8月31日、市社会福祉協議会・ふれあいサロンで開催され、FMI会のメンバーも多数参加した。
これは相模原市内の着物教室「高橋美登里礼法きもの学院」が社協の協力を得て行ったもの。当日は応募した夫婦や親子など9組13人が集まった。
この企画は震災後すぐに同学院を主宰する高橋さんの発案で立ち上がり、これまでに相模原市や川崎市などでも行われた。記念写真は後日アルバムの1ページ目に飾られて無料で贈呈される。高橋さんは「着物に携わる私たちが、何かできることがないかと始めた企画。アルバムの2ページ目からも素敵な思い出で埋めていってほしいです。おかげさまで用意したアルバムは全てなくなったのですが、今後も形を変えて何か活動を行っていきたいですね」と話した。
参加したいわき市出身の橋本さん夫婦は「着物なんか着たのは何十年ぶりかな。こんな機会を与えてくれて嬉しい」と笑顔を見せていた。
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